...これを實行することによつて我等の本質が内面的に否定されるといふ事實があるならば...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...凡ての部分は一度否定されるにあらざれば...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...悪ければ否定されるのである...
寺田寅彦 「火山の名について」
...社会は初めから否定されるべき運命に於て問題として選ばれていることを注意しよう...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...歴史は自然科学に於ては否定される...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...方法の独立は常に対象によって否定される...
戸坂潤 「科学方法論」
...――だが因果律は本当に否定されるのであるか...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...無惨にもただの便宜のために制限され否定されるのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...――だが否定されるに値いする処の反真理的な真理というようなものは...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...茲に於て両者の区別はネルソンと同じく否定されることとなる...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...しかし世間は青年の放言壮語によってたやすく否定されるものではない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...思ひがけなく否定される障害もあり得る……...
林芙美子 「浮雲」
...否定されるんだ! わかったか」彼は...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...バアクの所論は彼自身の述べる所そのものによって否定される...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...大前提は認められようが小前提は否定される...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...思想はその対立者によって否定されると同時に...
三木清 「危機における理論的意識」
...しかしその立場が個人の自覚に即して一旦否定されるのでなければ科学的になることはできぬ...
三木清 「哲学入門」
...ぼくの空想が否定される確証は何もない...
吉川英治 「随筆 新平家」
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