...私のつまらぬ邪推を長々と述立てることを非難するかも知れぬ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...しかし大プリニウスは医学教育のこの体系を望ましくないものとし欠点を非難する理由を持っていた...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...何人にもそれを非難する權利はない...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...ああいう具合に馬は尻尾を上げないと非難する人があって...
高村光太郎 「回想録」
...人のあやまちを非難する事が出来ないのです...
太宰治 「誰」
...「やってくれ給え! だれもそんなものはいやしない!」私の語気が非難するように烈(はげ)しく運転手には響いたのであろう...
橘外男 「逗子物語」
...理論の叙述の仕方に関してアカデミー化を非難するのはその場合の問題ではないのである(それならばアカデミー化ではなくして衒学である)...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...充分科学的でないと非難する...
戸坂潤 「科学論」
...鬼畜の如き心をもっている)そう久光を、非難する一方、深雪のことを考え、一家のこと、父のこと、母のこと――小太郎は、静かに、刀を差出して「同道致そう」と、いった...
直木三十五 「南国太平記」
...その事件をいつまでも如何(いか)にも楽しそうに蒸し返し繰り返して非難することによって...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...単に非難する人の心を不愉快ならしめ...
新渡戸稲造 「自警録」
...私がそれを非難すると考えてるんじゃないかな? 全然だよ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...世間は私を非難するでしょう...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...そうしてそんな私を非難するような口吻(くちぶり)で...
堀辰雄 「美しい村」
...瀧子はその弱腰を非難する気も失せるのである...
「鏡の中の月」
...城代のやり方を非難するというよりも...
山本周五郎 「半之助祝言」
...時にはそれを非難することさえも辞せないのである...
和辻哲郎 「院展遠望」
...お城を讃えると人はすぐに封建時代の讃美として非難するかもしれない...
和辻哲郎 「城」
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