...うちしぐれたるむら雲がくれの程...
上田敏 「月」
...いったいどこへ雲がくれしてしまったのでしょう...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...遠雲がくれにわたる鳥の身がろき翼も捨てなましや...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...ヤロシェーヴィチは雲がくれしちまうし...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...紫縮緬の夜具は雲がくれて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...雲がくれして行衞不明となつたレザノフの曖昧な行動について...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...ところがフオストフ大尉に一片の命令を與へて雲がくれしたレザノフは...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...どこかへ雲がくれしてしまうんですもの……」「小便に行ったんですよ……」と槍騎兵は呟いた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...今日までどこに雲がくれしていたんです」顎十郎は...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...王樣が雲がくれになつたため...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...王樣が雲がくれになるなんて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...彼自身が苦しい羽目に立つようなことになると――そんな人格などはどこかへ雲がくれをしてしまうのだ! その確乎たる人物が...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...何と佐々木俊一が雲がくれしちまって...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そちらはそちらでモデル君が何処へ雲がくれをしてしまつたのか皆目見当がつかないし...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...「大二郎と閑吉が雲がくれをして……」「りら子さんは居るかしら...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...やがて信者の中の美しい人妻と手に手をとって雲がくれしてしまった...
矢田津世子 「反逆」
...執事まで雲がくれしているのではあるまい」「どなたが仰せられても...
吉川英治 「親鸞」
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