...そして目を据(す)えてもう一度雪野の果てにそびえ立つ雷電峠を物珍しくながめて魅入られたように茫然(ぼうぜん)となってしまう...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...波の花にも初秋の空の雲にも山の雪野の霜にも大理石にも樺(かば)の膚(はだ)にも極北の熊の衣にもなるさま/″\の白(しろ)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...今は雪野原になっていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...小広い雪野原、ところどころに樺の矮樹が叢生して、その真っ只中に真っ暗なガラン洞の小屋が控えてある...
松濤明 「春の遠山入り」
...窓から眺めると中は一面の真っ暗な雪野原であった...
松濤明 「春の遠山入り」
...雪野寺を竜王寺と改めしむ...
南方熊楠 「十二支考」
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