...草を積み重ねたように離れ離れにわびしく立っていた...
有島武郎 「親子」
...この島の人家は凡て離れ離れに建っているのだが...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...蛍に釣(つ)られてつい離れ離れになるので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...しかしそういう側面と欠陥のある側面とが離れ離れに存在するのではなく...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...形のでき上がった被造物の離れ離れの各部を整頓(せいとん)することには...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...将来あるいは外国に離れ離れに住むようになるかもしれないが...
永井隆 「この子を残して」
...あれを離れ離れの心中だと見てしまう者が多いのですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...二人離れ離れになっちまうよ」「大丈夫だ...
夏目漱石 「二百十日」
...二人離れ離れになっている方が...
夏目漱石 「明暗」
...ずっと離れ離れだったのだからね...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...雙方の意思が離れ離れになつて居るのを歯痒いとも思ひ合つた...
平出修 「公判」
...兄弟離れ離れに相手にならずに...
森鴎外 「阿部一族」
...その後は強(し)いて兄と離れ離れに田畑へ往反(おうへん)しようとはしなかった...
森鴎外 「安井夫人」
...たちまち四五間七八間と離れ離れになッて採り始めた...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...国にそのような離れ離れのものが...
柳田国男 「こども風土記」
...離れ離れになって……寝ておりまする...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...離れ離れにあるいては同行にならぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
...よもぎの寮という家から離れ離れに世間へ巣立って...
吉川英治 「宮本武蔵」
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