...遂には離れ離れになる...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...離れ離れに立っていた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...とぐろを捲(ま)いた二頭のニシキヘビが離れ離れの隅(すみ)を陣取ってぬくぬくと睡(ねむ)っていた...
海野十三 「爬虫館事件」
...離れ離れの境遇にあるということが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...得意になってこういう少年を連れて歩いていると人が思やせんかと電車が有楽町へ着くまでなるべく少年と離れ離れになっていた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...この子たちは今まで離れ離れにおかれ...
永井隆 「この子を残して」
...三人とも、離れ離れにいて、それぞれ勝手の形を取り、勝手の曲を奏(かな)ではじめた時が、合奏のはじまる時であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...あれを離れ離れの心中だと見てしまう者が多いのですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...だが、その後は、鈴慕の音色が時あって、不意に起り来(きた)ることはあっても、それは一座会同の席の場合に、聞き合わせることは滅多になかったから、箇々に、離れ離れにこそ、あの音色を問題にしたり、多少の悩みを覚えたりしたことはあっても、「女殺し」といった、印象的批評が、共通して誰もの頭に残っていたわけではなく――なかには仏頂寺弥助の如く、ほとんど、身も世もあられぬほどに、あの音色を嫌いぬいたものもあるが、そのほかは概して、その遣(や)る瀬(せ)なき淋しさから、淋しさの次にあこがれの旅枕の夢をおい、やがて行き行きて、とどまるところを知らぬ、雲と水の行方(ゆくえ)と、夢のあこがれとが、もつれて、無限縹渺(むげんひょうびょう)の路に寄する恋――といったようなところに誘われます...
中里介山 「大菩薩峠」
...どういうわけで離れ離れにしてしまうのかといぶかったが...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...字のかくは離れ離れになり...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...男女ともに氣持は離れ離れになりながら...
三好十郎 「肌の匂い」
...着物と人の顔が離れ離れなのはよくありませんから」と言うと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...たちまち四五間七八間と離れ離れになッて採り始めた...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...赤い振袖の女(おなご)が……胴中(どうなか)から……離れ離れに…ナ……なって……」「ゲッ……島田の振袖が……フフ振袖娘が……」「ハ……ハイ...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...離れ離れにあるいては同行にならぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
...ほかの仲間も、離れ離れに、浅瀬をえらんで、ザブザブと、もとの対岸へ、渡って行く――...
吉川英治 「平の将門」
...追われて離れ離れになると...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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