...人生は恰も歌牌の札の如く離れ離れなものであつた...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...私達は離れ離れであつたが幸ひにして徴用と兵役を免がれた...
木場貞 「來訪者のモデル」
...その運動は離れ離れであった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...とぐろを捲(ま)いた二頭のニシキヘビが離れ離れの隅(すみ)を陣取ってぬくぬくと睡(ねむ)っていた...
海野十三 「爬虫館事件」
...またそんな夫婦離れ離れの食事なぞは結婚以来もう充分に慣れ切っていることであったから...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...學校で教つたり書物を讀んだりして得た知識も矢張り離れ離れになり勝ちなものである...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...政治上のことで離れ離れになった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...がんりきとお角は離れ離れに...
中里介山 「大菩薩峠」
...即ち粉雪という言葉を単に結晶が個々離れ離れの状態で降るという意味に使っているのである...
中谷宇吉郎 「雪」
...それほど容易(たやす)く右左へ未練なく離れ離れになり得るものか...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...それは退場することではないのか? 彼女は夫と離れ離れになって久しい...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...雙方の意思が離れ離れになつて居るのを歯痒いとも思ひ合つた...
平出修 「公判」
...いつの間にか離れ離れになって動き出し...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...男女ともに氣持は離れ離れになりながら...
三好十郎 「肌の匂い」
...兄弟離れ離れに相手にならずに...
森鴎外 「阿部一族」
...離れ離れになって……寝ておりまする...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...離れ離れになっておりました者で...
夢野久作 「暗黒公使」
...ほかの仲間も、離れ離れに、浅瀬をえらんで、ザブザブと、もとの対岸へ、渡って行く――...
吉川英治 「平の将門」
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