...いつも離れ離れになっていて...
大杉栄 「獄中消息」
...右と左の窓際へ離れ離れに席を取った...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...離れ離れの境遇にあるということが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...しかしそういう側面と欠陥のある側面とが離れ離れに存在するのではなく...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...頭の中で離れ離れになってなんの連絡もなかったいろいろの場所がちょうど数珠(じゅず)の玉を糸に連ねるように...
寺田寅彦 「写生紀行」
...學校で教つたり書物を讀んだりして得た知識も矢張り離れ離れになり勝ちなものである...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...また彼ら相互も離れ離れになっている...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...三株ずつ離れ離れに立っている...
永井荷風 「放水路」
...がんりきとお角は離れ離れに...
中里介山 「大菩薩峠」
...けれどもこの時自分の眼にはお貞さんと佐野という縁故も何もない二人がいっしょにかつ離れ離れに映じた...
夏目漱石 「行人」
...二人離れ離れになっている方が...
夏目漱石 「明暗」
...だから勢い本と自分とは離れ離れになるだけであった...
夏目漱石 「明暗」
...銘々離れ離れになって堅気の仕事を見つけ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...全然離れ離れになつて見えてゐたそのリュックを背負つた山人夫と...
堀辰雄 「牧歌」
...離れ離れとなるのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...離れ離れの平常でないあけくれを経験している...
宮本百合子 「結婚論の性格」
...そうすると今度は男たちの靴の音が離れ離れになって...
夢野久作 「支那米の袋」
...離れ離れになって悶(もだ)えている私たち二人の心を...
夢野久作 「瓶詰地獄」
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