...クララの家からは西北に当る...
有島武郎 「クララの出家」
...家より西北に当る裏の前栽畑(せんざいばたけ)...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...大磧を西北にさし...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...まっすぐに九マイル西北の地点にある...
アンブローズ・ビアス Ambrose Bierce 妹尾韶夫訳 「マカーガー峽谷の秘密」
...或ひは若き血に燃ゆる早稻田の學徒が高唱する「都の西北」を聞くのが好きなのかも知れない...
相馬御風 「校歌「都の西北」と私」
...東西北の三方には實に近く山の姿が見られる...
竹久夢二 「砂がき」
...もうずつと西北の水の向ふに影が薄れてしまつた...
近松秋江 「湖光島影」
...パリを西北に百粁(キロメートル)ほど隔てるエヴルー(Evreux)の町に...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...西北(にしきた)の寒風(かんぷう)に吹付けられながら歩いて行くと...
永井荷風 「日和下駄」
...ソ聯(れん)との連絡に懸命の努力をつくしている西北ルートの土地は...
中谷宇吉郎 「『西遊記』の夢」
...藤井は市の西北(にしきた)にあたる高台の片隅(かたすみ)で...
夏目漱石 「明暗」
...西北風(ミストラル)でもってこのリヴィエラ一帯を吹き荒らそうとする風神(ゼフィロス)の前芸なのであろう...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...住民逃げ散じて市ために数年間空虚となったとクルックの『西北印度諸州篇(ゼ・ノース・ウエスターン・プロヴインセス・オブ・インジア)』に見え...
南方熊楠 「十二支考」
...西北地方の回教徒についての部分は...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...西北の海から長門の一角を掠(かす)めて...
森鴎外 「独身」
...(江戸市西北の広野(こうや)!)それは...
吉川英治 「江戸三国志」
...張飛卒(ちょうひそつ)一白馬は疎林(そりん)の細道を西北へ向ってまっしぐらに駆けて行った...
吉川英治 「三国志」
...西北には、一条信龍や真田(さなだ)兄弟の隊や、また土屋昌次らの二千五百が陣している...
吉川英治 「新書太閤記」
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