...雁来紅ニ貴船菊ガ琅斎ノ籠ニ挿シテアル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...「雁来紅(かりそめのくちべに)」という奇妙な映画で...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...雁来紅(けいとう)の葉の紅戦(そよ)ぎ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...空は雁来紅(がんらいこう)の花のように青かった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...雁来紅(がんらいこう)の青みをもった眼...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...雁来紅ハ占ム一園ノ秋...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...裏庭の雁来紅に竹を立てゝ支ふ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...雁来紅(がんらいこう)の葉を食むものは紅髯(こうぜん)々(さんさん)として獅子頭の如し...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...見事な雁来紅(はげいとう)を何本もせしめて来ることがある...
林芙美子 「泣虫小僧」
...燃えるような雁来紅(はげいとう)があるので...
久生十蘭 「キャラコさん」
...雁来紅(はげいとう)の紅さも...
久生十蘭 「キャラコさん」
...養はるる寺の庫裡なる雁来紅輪袈裟は掛けで鶏(とり)追はましをこの歌も今日では立派なクラシツクで...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...一本の雁来紅(はげいとう)は美しき葉を出して白い干し衣に映って居る...
正岡子規 「飯待つ間」
...大毛蓼(おおけたで)というものか馬鹿に丈が高くなって薄赤い花は雁来紅の上にかぶさって居る...
正岡子規 「飯待つ間」
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山川登美子・増田雅子・與謝野晶子 「恋衣」
...私はその下宿を「雁来紅の家」と自分ひとりで呼んでいた...
三木清 「読書遍歴」
...きりぎりすは大抵叢の中段のような芒や雁来紅の枝葉の上を少しずつ動きながら...
室生犀星 「螽※[#「虫+斯」、第3水準1-91-65]の記」
...葉の紅葉(もみぢ)はた雁来紅(がんらいこう)の色したる棕櫚(しゆろ)に似たる木など目もあやに夕闇に浮び居(ゐ)申し候(さふら)ひき...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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