...その折阪妻の「影法師」という写真を見せられた...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...伊藤の「流転」、「忠次旅日記甲州篇」、現代劇で「彼を繞る五人の女」、阪妻の「大義」、右太衛門の「紫頭巾」、片岡千恵蔵の「万華地獄」などである...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...私は阪妻に同情したが...
太宰治 「芸術ぎらい」
...阪妻に対する不満ではない...
太宰治 「芸術ぎらい」
...歴史小説というものが、この頃おそろしく流行して来たようだが、こころみにその二、三の内容をちらと拝見したら、驚くべし、れいの羽左、阪妻が、ここを先途(せんど)と活躍していた...
太宰治 「鉄面皮」
...羽左、阪妻の活躍は、見た眼にも綺麗(きれい)で、まあ新講談と思えば、講談の奇想天外にはまた捨てがたいところもあるのだから、楽しく読めることもあるけれど、あの、深刻そうな、人間味を持たせるとかいって、楠木正成(くすのきまさしげ)が、むやみ矢鱈(やたら)に、淋(さび)しい、と言ったり、御前会議が、まるでもう同人雑誌の合評会の如く、ただ、わあわあ騒いで怨(うら)んだり憎んだり、もっぱら作者自身のけちな日常生活からのみ推して加藤清正や小西行長を書くのだろうから、実に心細い英雄豪傑ばかりで、加藤君も小西君も、運動選手の如くはしゃいで、そうして夜になると淋しいと言ったりするような歴史小説は、それが滑稽(こっけい)小説、あるいは諷刺(ふうし)小説のつもりだったら、また違った面白味もあるのだが、当の作者は異様に気張って、深刻のつもりでいるのだから、読むほうでは、すっかりまごついてしまうのである...
太宰治 「鉄面皮」
...千恵蔵と阪妻がよかった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...一月二十五日(木曜)十二時半に女房と武蔵野館へ行き、ロナルド・コールマンの「放浪の王者」を見る、西洋阪妻剣劇...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...阪妻(ばんつま)でも龍之介でも追付(おいつ)かん...
夢野久作 「笑う唖女」
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