...ダンテが地獄にて負心(ふしん)の人の被(き)るといふ鍍金(めつき)したる鉛の上衣の如くなりき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...中まで金鍍金(きんメッキ)がしてあるぞ...
海野十三 「少年探偵長」
...その上に第二層として更に黄金(おうごん)の粉末をもって鍍金(ときん)し...
海野十三 「振動魔」
...死体に鍍金(めっき)をして銅像のようにしてしまう(カー)とか...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...箔を焼きつけたものが鍍金で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...鍍(めつき)をせずにはゐられないのだから困る...
田山録弥 「批評」
...鍍金(めっき)もわかりはしない...
中里介山 「大菩薩峠」
...鍍金(めっき)鉄格子に囲まれた中で...
中島敦 「光と風と夢」
...硝子に空がひつそりと鍍金してゐる中庭の中敷石は...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...フィルムへ鍍金(めっき)して...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...この辺一面の庭に鍍金(めっき)をしたようになっていたんだ」平次は庭土を指でつまんで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鍍金(めっき)釘を打った格子組の木橇を引いたみすぼらしい辻待馭者はだんだん影をひそめて...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...ニッケル鍍金(めっき)を仕直して...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...それも旧式ニッケル鍍金(めっき)の五連発で...
夢野久作 「二重心臓」
...中には合金や鍍金(めっき)...
夢野久作 「鼻の表現」
...彼は寝台のなかで外出着をつけて胸には瀝青を鍍金(めっき)した勲章をぶらさげていた...
吉行エイスケ 「地図に出てくる男女」
...ルイス・フロイスや船長ドン・ペドロ・ダルメイダは非常にこれを款待し、鍍金の寝台、絹の敷布団、掛布団、天鵞絨の枕、ボルネオの精巧な蓆、その他織物類を贈った...
和辻哲郎 「鎖国」
...進物は鍍金の燭台...
和辻哲郎 「鎖国」
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