...この時(とき)中央(ちゆうおう)山脈(さんみやく)の斜面(しやめん)に沿(そ)うて堆積(たいせき)してゐた土砂(どさ)が全體(ぜんたい)として山骨(さんこつ)を離(はな)れ...
今村明恒 「地震の話」
...山骨を露出せる羅漢山長く横はり...
大町桂月 「白河の七日」
...北に當りて、伊豫ヶ嶽、山骨を露はして、大鵬の將に飛ばむとするが如し...
大町桂月 「房州の一夏」
...山骨ます/\あらはる...
大町桂月 「妙義山の五日」
...山骨みな怒立せるに...
大町桂月 「妙義山の五日」
...そうして所々に露出した山骨は青みがかった真珠のような明るい銀灰色の条痕を成して...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...さうして所々に露出した山骨は青みがかつた真珠のやうな明るい銀灰色の条痕を成して...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...山の南側は、太古の大地変の痕跡(こんせき)を示して、山骨を露出し、急峻(きゅうしゅん)な姿をしているのであるが、大垣(おおがき)から見れば、それほど突兀(とっこつ)たる姿をしていないだろうという事は、たとえば陸地測量部の五万分一の地形図を見ても、判断する事ができる...
寺田寅彦 「伊吹山の句について」
...灰白色の山骨は美しい浅緑の草だか灌木(かんぼく)だかでおおわれている...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...左に従い来る山々山骨(さんこつ)黄色く現われてまばらなる小松ちびけたり...
寺田寅彦 「東上記」
...中腹石屏(せきびやう)を立てたる如き山骨(さんこつ)露(あら)はれ...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...東より西に走り来れる山骨(さんこつ)が...
中里介山 「大菩薩峠」
...何時(いつ)も見慣れた北漢山のゴツゴツした山骨(さんこつ)が青紫色に空を劃っていたりする...
中島敦 「虎狩」
...滝倉の方は古い花崗岩の山骨が浮き出して...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...山骨を剥き出す所を横切る...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...一夜のうちに稜々たる山骨が露呈してしまった...
久生十蘭 「湖畔」
...「雨過新樹蔵山骨...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...山骨(さんこつ)...
吉川英治 「神州天馬侠」
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