...身を戍(まも)るにも...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...私の顔を珍らしく優しく見戍(みまも)りながら...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...南部の戍兵(じゅへい)露人八人を擒(とりこ)にして...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...秦を見戍っていた...
豊島与志雄 「秦の出発」
...じっと周平の顔を見戍った...
豊島与志雄 「反抗」
...……あなたも少し行ってきちゃどう?」そして彼女はまじまじと周平の顔を見戍った...
豊島与志雄 「反抗」
...見戍りながら黙っていた...
豊島与志雄 「反抗」
...無抵抗な自分の頭をじっと見戍ってると...
豊島与志雄 「反抗」
...長吉は呆気(あつけ)に取られたさまで物(もの)も云(い)はずにお糸(いと)の姿(すがた)を目戍(みまも)つてゐる...
永井荷風 「すみだ川」
...まず公叔戍(こうしゅくじゅ)という者が南子排斥を企(くわだ)てかえってその讒(ざん)に遭って魯に亡命する...
中島敦 「弟子」
...召集されて行つたのは横須賀の衞戍病院であつた...
長塚節 「開業醫」
...ふだんは至っておとなしいが日曜だと間々(まま)酔っぱらう連中を見受ける衛戍兵(えいじゅへい)の著(き)ている古い軍服によくあるものだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...戦傷の鈴木俊夫が戸山原の衛戍病院にゐるとのことで寄ったが分らないらしく暇どるので又のことゝした...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...體操の點が戍といふ最下等であつた...
牧野信一 「文學的自叙傳」
...(火)福岡の衛戍(えいじゅ)病院は三十余年前に床の下に入れて置いた地雷火(じらいか)がこの頃思ひ出したやうに爆発して人を焼き殺したさうな...
正岡子規 「病牀六尺」
...凝然(じっ)として見戍(みまも)っている児太郎は...
室生犀星 「お小姓児太郎」
...疆(さかい)を安く戍(まも)る上は...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...そして死者の顔をじっと見戍っていたが...
山本周五郎 「夜明けの辻」
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