...五人の衛戍(ゑいじゆ)将校が...
薄田泣菫 「茶話」
...南部の戍兵(じゅへい)露人八人を擒(とりこ)にして...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...ぼんやり李の顔を見戍った...
豊島与志雄 「浅間噴火口」
...催眠状態で君を見戍る...
豊島与志雄 「情意の干満」
...見戍りながら黙っていた...
豊島与志雄 「反抗」
...彼は隆吉をしみじみと見戍った...
豊島与志雄 「反抗」
...無抵抗な自分の頭をじっと見戍ってると...
豊島与志雄 「反抗」
...彼は他人のような気持でぼんやり而も力無く見戍った...
豊島与志雄 「反抗」
...殆(ほとん)ど夜(よ)の目も離さぬほど自分の行いを目戍(みまも)っているらしい母親の慈愛が窮屈で堪(たま)らないだけ...
永井荷風 「すみだ川」
...まず公叔戍(こうしゅくじゅ)という者が南子排斥を企(くわだ)てかえってその讒(ざん)に遭って魯に亡命する...
中島敦 「弟子」
...媚(こ)びるやうに私は兄の顔を視戍(みまも)つてゐた...
中戸川吉二 「イボタの虫」
...ことに新疆全土の戍兵わずかに六千を越えず...
日野強 「新疆所感」
...ふだんは至っておとなしいが日曜だと間々(まま)酔っぱらう連中を見受ける衛戍兵(えいじゅへい)の著(き)ている古い軍服によくあるものだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...凝然(じっ)として見戍(みまも)っている児太郎は...
室生犀星 「お小姓児太郎」
...――」主婦は女客の顔を見戍(みまも)った...
室生犀星 「三階の家」
...ものうげに折々眠元朗を見戍(みまも)るだけだった...
室生犀星 「みずうみ」
...伊兵衛は疑わしげに見戍(みまも)っていたが...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...若者の顔をひたと見戍りながら...
山本周五郎 「夜明けの辻」
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