...霧笛(きりぶえ)を鳴(なら)しながら海の上を見戍(みまも)っていた...
竹久夢二 「おさなき燈台守」
...静(そっ)と其の姿態(ようす)を見戍(まも)って...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...またしても女の態度(ようす)を見戍った...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...帰り来たれば頭白うしてまた辺を戍(まも)る...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...催眠状態で君を見戍る...
豊島与志雄 「情意の干満」
...じっと周平の顔を見戍った...
豊島与志雄 「反抗」
...周平は暫くじっと見戍っていた...
豊島与志雄 「反抗」
...……あなたも少し行ってきちゃどう?」そして彼女はまじまじと周平の顔を見戍った...
豊島与志雄 「反抗」
...」そういう風に彼は周平を迎えてじっと顔を見戍った...
豊島与志雄 「反抗」
...彼は隆吉をしみじみと見戍った...
豊島与志雄 「反抗」
...君聞かずや胡笳(こか)の声最も悲しきを紫髯緑眼(しぜんりよくがん)の胡人吹くこれを吹いて一曲なほ未だ終らざるに愁殺す楼蘭征戍(ろうらんせいじゆ)の児涼秋八月蕭関(せうかん)の道北風吹き断つ天山の草崑崙山(こんろんさん)の南...
中里介山 「大菩薩峠」
...まず公叔戍(こうしゅくじゅ)という者が南子排斥を企(くわだ)てかえってその讒(ざん)に遭って魯に亡命する...
中島敦 「弟子」
...先頃南子の讒に遭って亡命した公叔戍の旧領地で...
中島敦 「弟子」
...衛戍(えいじゅ)病院にいるのではないから...
久生十蘭 「キャラコさん」
...唖然と真名古の面を見戍(みまも)るばかり...
久生十蘭 「魔都」
...ふだんは至っておとなしいが日曜だと間々(まま)酔っぱらう連中を見受ける衛戍兵(えいじゅへい)の著(き)ている古い軍服によくあるものだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...お父さんは思はず美津子の顔を見戍りましたが...
牧野信一 「お父さんのお寝坊」
...声も出ないで凝然と見戍(みまも)っていた...
室生犀星 「蛾」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??