...ぢつと彼のする事を見戍つた...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...油断なく私の顔を見戍(みまも)った...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...「衛戍病院(えいじゅびょういん)」はさし絵の味が勝っている...
寺田寅彦 「昭和二年の二科会と美術院」
...帰り来たれば頭白うしてまた辺を戍(まも)る...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...周平は彼の顔を見戍った...
豊島与志雄 「反抗」
...」周平はぼんやり保子の顔を見戍った...
豊島与志雄 「反抗」
...彼は隆吉をしみじみと見戍った...
豊島与志雄 「反抗」
...長吉は呆気(あっけ)に取られたさまで物もいわずにお糸の姿を目戍(みまも)っている...
永井荷風 「すみだ川」
...まず公叔戍(こうしゅくじゅ)という者が南子排斥を企(くわだ)てかえってその讒(ざん)に遭って魯に亡命する...
中島敦 「弟子」
...そのとき途中で雲中(うんちゅう)の北方を戍(まも)る衛兵(えいへい)らに会い...
中島敦 「李陵」
...それでも其時は出征したいのが山々で衞戍病院長と喧嘩した位であつたし其家に居たのも其後久しくなかつたから到頭踏み外す心配もなくて濟んだ...
長塚節 「開業醫」
...當彼時此堂戍神不坐于堂中給云々疑ひ來れはこれ亦義時人を欺くの擧動とも解釋し得べし...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...唖然と真名古の面を見戍(みまも)るばかり...
久生十蘭 「魔都」
...戦傷の鈴木俊夫が戸山原の衛戍病院にゐるとのことで寄ったが分らないらしく暇どるので又のことゝした...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...(火)福岡の衛戍(えいじゅ)病院は三十余年前に床の下に入れて置いた地雷火(じらいか)がこの頃思ひ出したやうに爆発して人を焼き殺したさうな...
正岡子規 「病牀六尺」
...見(み)えなくなるまで女王樣(ぢよわうさま)を見戍(みまも)り...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...松岡を見戍りながら言った...
室生犀星 「三階の家」
...そして死者の顔をじっと見戍っていたが...
山本周五郎 「夜明けの辻」
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