...ぢつと彼のする事を見戍つた...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...身を戍(まも)るにも...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...油断なく私の顔を見戍(みまも)った...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...「衛戍病院(えいじゅびょういん)」はさし絵の味が勝っている...
寺田寅彦 「昭和二年の二科会と美術院」
...帰り来たれば頭白うしてまた辺を戍(まも)る...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...秦を見戍っていた...
豊島与志雄 「秦の出発」
...周平は暫くじっと見戍っていた...
豊島与志雄 「反抗」
...……あなたも少し行ってきちゃどう?」そして彼女はまじまじと周平の顔を見戍った...
豊島与志雄 「反抗」
...保子や降吉のことを見戍るのであった...
豊島与志雄 「反抗」
...殆(ほとん)ど夜(よ)の目も離さぬ程(ほど)自分の行(おこな)ひを目戍(みまも)つて居(ゐ)るらしい母親の慈愛(じあい)が窮屈(きゆうくつ)で堪(たま)らないだけ...
永井荷風 「すみだ川」
...嘉永三庚戍年九月四日卒四十九歳」とある...
中里介山 「大菩薩峠」
...凝(じつ)と白兎(しろうさぎ)を瞻戍(みまも)つて居(ゐ)ました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...顔を歪(ゆが)めている弥吉を見戍った...
室生犀星 「お小姓児太郎」
...一軸の仏画が床の間に掛けられてあるのを見戍(みまも)った...
室生犀星 「後の日の童子」
...ものうげに折々眠元朗を見戍(みまも)るだけだった...
室生犀星 「みずうみ」
...「衛戍(えいじゅ)病院へへえるとまもなく重態になった...
山本周五郎 「青べか物語」
...伊兵衛は疑わしげに見戍(みまも)っていたが...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...じっとなにかを見戍っている...
山本周五郎 「夜明けの辻」
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