...彼は鉄面皮だから、批判されても動じない...
...鉄面皮の彼女には、一度も謝罪したことがない...
...鉄面皮の政治家ですね、あの人は...
...彼は鉄面皮のセールスマンで、断られても商品を売りつけようとする...
...鉄面皮の態度に、周りの人たちはうんざりしていた...
...僕もまた僕の小学時代には鉄面皮にも生薬屋へ行って「半紙を下さい」などといったものだった...
芥川龍之介 「本所両国」
...鉄面皮な胃の腑はそんな間(なか)でも平気で呼吸(いき)をしてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...鉄面皮にも平気で脚を踏み伸して横になつてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...私の鉄面皮の強さを過信して...
太宰治 「姥捨」
...恐るべき鉄面皮の遁辞(とんじ)に過ぎないではないか...
太宰治 「惜別」
...鉄面皮、と原稿用紙に大きく書いたら、多少、気持も落ちついた...
太宰治 「鉄面皮」
...そこがれいの鉄面皮だ...
太宰治 「鉄面皮」
...あたしは、ちつとも、鉄面皮ぢやない...
太宰治 「火の鳥」
...もはやこの問題について貴下の御再考を懇願する鉄面皮は持ち合せない...
谷崎潤一郎 「細雪」
...うまうまお食事(とき)をすっぽかして来たんだい? ずいぶん鉄面皮でなくちゃできない芸当だぜ! わしの面も千枚張りだが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...また鉄面皮な言葉を言い出した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私は更にその鉄面皮を責めたてた...
豊島与志雄 「理想の女」
...全くないんです」と鉄面皮に言訳がましい事をぬかした...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...横里鯨之進は実行家で鉄面皮で...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...道子は鉄面皮にも二人の愛人を夫の前に並べて麻雀をして居たわけなのである...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...図々しいとも鉄面皮とも...
平林初之輔 「或る探訪記者の話」
...或は「鉄面皮(てつめんぴ)だ」ト云い...
二葉亭四迷 「浮雲」
...ト云ッたら或は「イヤ懶惰で鉄面皮で自惚で法螺を吹くから...
二葉亭四迷 「浮雲」
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