...争って西の空を仰いだ...
海野十三 「第五氷河期」
...この両家は三代にわたって仇敵のごとく争っているのだ...
サキ Saki 妹尾韶夫訳 「第三者」
...眠りと勝負を争っていた...
太宰治 「春の盗賊」
...二匹のゴリラはここでこの婦人を争って...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...一人で汽車の震動と争っていた...
谷譲次 「踊る地平線」
...昇降箱が到着して扉(とびら)が開くと先を争って押し合いへし合いながら乗り込む...
寺田寅彦 「蒸発皿」
...要するに先を争って逃げようとする者に対しての交通機関と...
中里介山 「大菩薩峠」
...人と激しく争って殺された人に見る...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...争って別れた二人だけれども...
林芙美子 「新版 放浪記」
...そこで、玉井金五郎が、なにか、青い腕章をした市役所の役人と、声高に、いい争っていた...
火野葦平 「花と龍」
...良夫とグヰンが何事か声高にいい争っているのを耳にしましたが...
松本泰 「緑衣の女」
...今度のイタリーとエチオピアの戦争ってものは...
夢野久作 「女坑主」
...過ぎたいきさつを言い争ってもぜひがない...
吉川英治 「江戸三国志」
...その後継をめぐって相争っていたからである...
吉川英治 「三国志」
...これは、そこにあった藤田伝五と並河掃部(かもん)の両部隊が、攻口を争って、混み合って来たため、その機先(きせん)を制した反撃であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...勝家と秀吉とが恋い争っているなどと...
吉川英治 「新書太閤記」
...旦那もこの村の庄屋ならご存知のはずでございましょうに」とかく言い争ってみたが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...それから双方で烈しく云い争っていた...
吉川英治 「源頼朝」
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