...モオゼの屍骸(しがい)を争っていた...
芥川龍之介 「神神の微笑」
...「おい寝べえ」「兄(あん)さん先に寝なよ」「お前寝べし‥‥あしたまた一番に起きるだから‥‥戸締まりはおらがするに」二人はわざと意趣(いしゅ)に争ってから...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...」二人は暫くそんなことをいい争っていたが...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...いくら言い争ってもきりがないし...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...三人の男が争っていた...
豊島与志雄 「群集」
...盗み取った金と無節操な女とを争って享楽せんとする...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...二人の友は争ってそれをたがいに譲り合った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...暫く相争っていた...
豊島与志雄 「蘇生」
...女中と争っている……...
豊島与志雄 「女客一週間」
...今までのように人民たちが先を争って来るだろう...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...「ここで争っては困る...
直木三十五 「南国太平記」
...要するに先を争って逃げようとする者に対しての交通機関と...
中里介山 「大菩薩峠」
...化粧品には争ってマダム貞奴の仏蘭西土産であることを標榜(ひょうぼう)した新製品が盛んに売出され...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...万八、河長、梅川、亀清、柳屋、柏屋、青柏、大中村と、庇を連ねた酒楼(おちゃや)でも、大川筋へ張り出した桟敷(さじき)へ、柳橋芸者に綺麗(きら)を飾らせ、空の一発千両と豪華のほどを競い、争っている...
正岡容 「圓朝花火」
...先を争ってどこへか帰っていってしまった...
正岡容 「寄席」
...いつまで争って見ても勝負がつかぬので...
柳田國男 「日本の伝説」
...先を争ってこの新しい傾向に共鳴した...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...力ずくで争っているから埒(らち)があかないというものである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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