例文・使い方一覧でみる「醸」の意味
スポンサーリンク...種々の醸造所やその薬品店から1812-1818に没収されたビールの混ぜ物処理に使った成分1812年７月... 
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物（1820）」
...我々日本の青年はいまだかつてかの強権に対して何らの確執をも醸（かも）したことがないのである...
石川啄木 「時代閉塞の現状」
...そこにはやはり昔からの支那風にこなされ渾然としたものを醸（かも）し出しているのであろう...
上村松園 「中支遊記」
...同じく諸種の弊害を醸（かも）すのである...
大隈重信 「選挙人に与う」
...それはたゞ光りと闇が醸し出す悪戯であって...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...嫉妬ガ醸（かも）ス激シイ情熱...
谷崎潤一郎 「鍵」
...理由のない不安と憂鬱の雰囲気のようなものが菖蒲や牡丹の花弁から醸（かも）され...
寺田寅彦 「五月の唯物観」
...……此性癖は一切の人類に共通にして、他の動物には全く之を見ざる所に属し、……例令ば吾人が毎日食事を為すを得るは、屠肉者、醸造者、又は麺麭製造者の恩恵に依るに非ず、此等の人士が各自其利益を思うが為に外ならず...
戸坂潤 「科学論」
...それを自家醸造の如く拵（こしら）え...
中里介山 「大菩薩峠」
...人に一種の不愉快を醸（かも）させるに過ぎないのであります...
夏目漱石 「模倣と独立」
...その辺に醸し出される空気には...
野村胡堂 「踊る美人像」
...その進路の水流が醸していた吸引力が止まって...
牧逸馬 「運命のＳＯＳ」
...世間に好くある新旧思想の衝突と云ったようなものが恰度逆の状態で醸成されたのである...
松永延造 「職工と微笑」
...「友人園中巌桂頗多、因乞一株、八月十三日静宜亭宿題、」「観濤、同上、」「村醸新熟、静宜亭席上」の七絶、七律、五律各一がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...実際この一堂の中を見廻していると人に愛せられる塩野の性質の自然に醸し出すなごやかさが溢れていた...
横光利一 「旅愁」
...それから発して醸された隣国の気分感情を観察せず...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...楽から醸（かも）される陽気なうつつの世界が好きなのだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...人里の臭いと騒音を醸しあっていたものといっていい...
吉川英治 「平の将門」
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