例文・使い方一覧でみる「醸」の意味

...言うべからざる暗愁を醸し生じたり... 言うべからざる暗愁を醸し生じたりの読み方
饗庭篁村「良夜」

...一篇の感銘を醸（かも）し出す源は到る所に潜んでゐます... 一篇の感銘を醸し出す源は到る所に潜んでゐますの読み方
芥川龍之介「文芸鑑賞講座」

...他日政治上の大不利を醸成するに至るや必然なり... 他日政治上の大不利を醸成するに至るや必然なりの読み方
井上円了「欧米各国　政教日記」

...同じく諸種の弊害を醸（かも）すのである... 同じく諸種の弊害を醸すのであるの読み方
大隈重信「選挙人に与う」

...それはたゞ光りと闇が醸し出す悪戯であって... それはたゞ光りと闇が醸し出す悪戯であっての読み方
谷崎潤一郎「陰翳礼讃」

...勿論それが不和を醸した根本の理由ではないけれども... 勿論それが不和を醸した根本の理由ではないけれどもの読み方
谷崎潤一郎「猫と庄造と二人のをんな」

...その辺に醸し出される空気には... その辺に醸し出される空気にはの読み方
野村胡堂「踊る美人像」

...情熱で醸し出された不思議の肉感が... 情熱で醸し出された不思議の肉感がの読み方
野村胡堂「奇談クラブ〔戦後版〕」

...醸造者が塩を使う唯一の目的であると云われている... 醸造者が塩を使う唯一の目的であると云われているの読み方
アーサー・ヒル・ハッサル　Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳「食品とその混ぜ物処理」

...そのことから不穏な空気が世上に醸（かも）されていくことにもなったし... そのことから不穏な空気が世上に醸されていくことにもなったしの読み方
紫式部與謝野晶子訳「源氏物語」

...いわゆる一夜酒（ひとよざけ）を酒甕（さかがめ）に醸して置いて... いわゆる一夜酒を酒甕に醸して置いての読み方
柳田国男「木綿以前の事」

...其（それ）よりも自分の面白いと思つたのは王立醸造場（ホウフブロイ）の夜（よる）の光景である... 其よりも自分の面白いと思つたのは王立醸造場の夜の光景であるの読み方
與謝野寛、與謝野晶子「巴里より」

...おもしろくない空気が醸（かも）されていた... おもしろくない空気が醸されていたの読み方
吉川英治「三国志」

...楽から醸（かも）される陽気なうつつの世界が好きなのだ... 楽から醸される陽気なうつつの世界が好きなのだの読み方
吉川英治「新書太閤記」

...争論を醸（かも）したらしい... 争論を醸したらしいの読み方
吉川英治「新書太閤記」

...急速に醸（かも）されていた... 急速に醸されていたの読み方
吉川英治「日本名婦伝」

...まず自分流の気分を醸（かも）そうとするらしい剛毅な風を見せた... まず自分流の気分を醸そうとするらしい剛毅な風を見せたの読み方
吉川英治「宮本武蔵」

...事件を醸（かも）したからには... 事件を醸したからにはの読み方
吉川英治「宮本武蔵」

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