...わざわざこうして用もない不案内な廃村を訪ねてゆく自分の酔狂な企てを振り返ってみると...
伊藤野枝 「転機」
...庭におとずれて来る酔狂な人もないようだ...
太宰治 「正義と微笑」
...酔狂な! と、後で散々私は妻から笑われたが、酔狂にそんな真似(まね)ができますか!半分死んだ気で頭を抱えてたのを、未だに忘れることができぬ...
橘外男 「雷嫌いの話」
...電気技師の勤め口を棒に振って闘牛庭(レドンデル)の砂にまみれてるといった酔狂なのがあったりして...
谷譲次 「踊る地平線」
...仏蘭西に洋行でもさせてくれる酔狂な金持ちの二...
辻潤 「ふもれすく」
...酔狂な二三の人たちは先を争って砕けた煉瓦の山の頂上へ駆け上がった...
寺田寅彦 「LIBER STUDIORUM」
...如何なる酔狂な振舞の中でも...
豊島与志雄 「別れの辞」
...ひっくりかえしていられる酔狂な方だから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...どうも酔狂なことで...
久生十蘭 「魔都」
...無料奉仕の酔狂な男などいないから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...私もよっぽど酔狂な...
三好十郎 「斬られの仙太」
...「世の中には酔狂な人間がいるもんだな」「しっ...
山本周五郎 「へちまの木」
...それ程に酔狂な女づれが居りましょうとは...
夢野久作 「斬られたさに」
...持って行ってもらおうか」「仮面(めん)は」「顔へつけて参る」「酔狂な!」「いや...
吉川英治 「江戸三国志」
...ちとご酔狂なお世話ではおざるまいか」「まあ...
吉川英治 「私本太平記」
...酔狂な野郎もある」奥へすすむには...
吉川英治 「親鸞」
...酔狂な周囲の者から...
吉川英治 「平の将門」
...酔狂な将兵たちが...
吉川英治 「平の将門」
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