...する事為す事ことごとく落度(おちど)ばかりでございます...
芥川龍之介 「邪宗門」
...特に彼女達に知られないように気を付けていなかった越度(おちど)はあるので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その時自分がいなかったことが恰(あたか)も自分の越度(おちど)であるかのように悔まれ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...自分の落度(おちど)ではあるまいかと考えた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...落度(おちど)はこっちにあるから自業自得(じごうじとく)じゃ」「そうでない...
中里介山 「大菩薩峠」
...呑んでかかったのがこっちの落度(おちど)だ……覚えてろ...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの方の落度(おちど)でございますね...
中里介山 「大菩薩峠」
...盗まれるのはこっちの落度(おちど)...
中里介山 「大菩薩峠」
...それはすつかり私のおちどになつてしまふのです...
新美南吉 「あとがき」
...畢竟(ひっきょう)婦人が家計の外部に注意せざりし落度(おちど)にこそあれば...
福沢諭吉 「新女大学」
...「御当家の衆におちどはない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...御隠家様にお叱りをうけては吾々の落度(おちど)...
吉川英治 「江戸三国志」
...自分の落度(おちど)を訴えるように...
吉川英治 「江戸三国志」
...若殿のお口から滅相もないことで」「可笑(おかし)いのう」「まったく今日まで気づかずにおりましたのは玄堂の落度(おちど)...
吉川英治 「江戸三国志」
...なにかのおちどがあったのだろうか...
吉川英治 「神州天馬侠」
...取りも直さず汝(うぬ)の落度(おちど)を防いでやることになるんだ...
吉川英治 「増長天王」
...汐の落刻(おちどき)に向うのではないか...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...どんな事でも皆失策(おちど)といつたら細君が背負ふんだぜ...
若山牧水 「一家」
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