...そんな道行きなんぞ着てゐるから...
芥川龍之介 「谷崎潤一郎氏」
...」僕は成程夏外套の代りに親父の道行きを借用してゐた...
芥川龍之介 「谷崎潤一郎氏」
...そのころ私は北海道行きを計画していたが...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...会ふ人毎に東海道行きを勧めてみるが...
薄田泣菫 「茶話」
...この時分の北海道行きはまるで外国へでも行くようであった...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...駒沢のあとを追いながら東海道を下るんだよ」「道行きの相手はいないんですか」「いや...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...お豊を連れて道行きと出かけなさい...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...斯る受動若くは能動の道行きを經ずして...
朝永三十郎 「學究漫録」
...一夜だけの道行きをしたい...
豊島与志雄 「女と帽子」
...氏はかつて聞いた北海道行き人夫のことを考えていた...
橋本五郎 「地図にない街」
...俳諧(はいかい)でもやりそうな渋仕立(しぶじたて)の道行き姿になって...
長谷川時雨 「お墓のすげかえ」
...隅田川堤の桜咲き匂ふ花の下道行きかへり見む到底厭味を脱却する能(あた)はずと相見え申候...
正岡子規 「人々に答ふ」
...道行きが、にぎやかなとったりがからんで、幕になって、当の雪之丞、楽屋にもどると、そこに待っている男衆の中に、何と、闇太郎がすっかり芝居者になって、にこにこしていた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...今日の日本に生きる勤労大衆の生活の歴史的な一つの道行き...
宮本百合子 「歌集『集団行進』に寄せて」
...入って行ったという道筋または道行きであるが...
柳田国男 「海上の道」
...たとえば主演者と助演者の科白や、所作の振り割りとか、舞、謡、囃子の演出に関する芸術的責任の分野とか、次第、道行き、一声(いっせい)、サシ、下歌(さげうた)、上歌(あげうた)、初同(しょどう)、サシクセ、ロンギ、笛の舞、切りというような演出の順序とかいうものが、舞、謡、囃子の舞台効果を目標として洗練されて行くうちに自から生れ出たものではないかとも考えられる...
夢野久作 「能とは何か」
...合わせて三本足で道行きを極(き)め込んだが...
夢野久作 「一足お先に」
...京都へ道行きするばかり――と...
吉川英治 「新書太閤記」
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