...道ばたの家に天竺牡丹(てんじくぼたん)がある...
伊藤左千夫 「春の潮」
...道ばたの農家には梅櫻李一時に花をひらいて遠く鶯が鳴き...
今井邦子 「伊那紀行」
...道ばたへおき放しにして...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...道ばたで手足をちぢめて死んでるのが...
高見順 「いやな感じ」
...まるで道ばたの石ころくらいにしか思われていないのだろうし...
太宰治 「パンドラの匣」
...コトやんの墓」道ばたから二足三足はいったところに...
壺井栄 「二十四の瞳」
...道ばたや縁(えん)の下(した)にころがっていると...
寺田寅彦 「蛆の効用」
...道ばたの牧場には首へ鈴をつけた牛が放し飼いにしてあって...
寺田寅彦 「先生への通信」
...自分はなんというわけなしに手に持っていた野ばらを道ばたに捨てて行く手の清水へと急いで歩いた...
寺田寅彦 「花物語」
...」そして、靴直しのだうぐを買つてもらつて、この道ばたに、店を出したのでした...
豊島与志雄 「太一の靴は世界一」
...良寛さんが道ばたに坐(すわ)つてゐると...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...道ばたには三四尺の雪が積もっていた...
野上豊一郎 「吹雪のユンクフラウ」
...道ばたのおせんべやの...
長谷川時雨 「木魚の配偶」
...道ばたで写生して来たさまざまな花の絵に軽く絵具をなすっていたがそれを一とおりすますと...
堀辰雄 「朴の咲く頃」
...それから同人の五十三駅(つぎ)の一枚画を見た所が原駅(はらじゅく)の所に鶴が二羽田に下りて居り袋井駅(ふくろいじゅく)の所に道ばたの制札の上に雀が一羽とまつて居つた...
正岡子規 「病牀六尺」
...三蔵は、道ばたに、土下座して、通過を待っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...道ばたに堵列(とれつ)していて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...泥棒っ」道ばたにふいに...
吉川英治 「宮本武蔵」
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