...何しろこの国では本を造るのに唯機械の漏斗形(ろうとがた)の口へ紙とインクと灰色をした粉末とを入れるだけなのですから...
芥川龍之介 「河童」
...予科は窮屈だけれども今大急ぎで家を造る...
大隈重信 「始業式訓示」
...家を造るために借款を起すことは出来得るであろう...
大隈重信 「始業式に臨みて」
...そのまた奥には下駄を造る小屋もある...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...且つ石器を造るには夫々の道具(どうぐ)有るべく...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...ある元子はその複雑な形状のために互いに引っ掛かって結合して剛(かた)い物を造るが...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...社会を造るということが目標である...
戸坂潤 「技術へ行く問題」
...それは鶏が卵を造るか卵が鶏をつくるかという問題とあまり隔りがない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...東京の水道を造るのに...
中谷宇吉郎 「アメリカの沙漠」
...かえって習慣に遠慮して粗末に造るのである...
新渡戸稲造 「自警録」
...上記のような観念を造ることはできないであろう...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...認識の問題が生の問題から獨立に成立し得る領域を形造るといふことが豫め承認されてゐなければならない...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...此の社會を形造るものは人間の力だといふ信念を持たないで...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...我々は結晶させて造るのです...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...世界は我々を造る...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その代りあの秀(ひい)でた初期の作物に並び得るものを今も無造作に造る...
柳宗悦 「苗代川の黒物」
...支那料理のような美味い料理を造る国だから...
横光利一 「旅愁」
...その地に会堂を造るようにすすめた...
和辻哲郎 「鎖国」
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