...町へ來る近村の男女に會つた...
石川啄木 「鳥影」
...現在のような雨漏り吹き通しの校舎はよろしくない――立派な鉄筋コンクリート二階建の校舎を近村に誇ろうではないかというようなのが...
犬田卯 「瘤」
...朝より家を出でて同所の公園もしくは近村に遊び...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...昨今はわざわざこれを見物せんとて近村より出かくる者もあるより...
井上円了 「おばけの正体」
...又筑后国(ちくごのくに)上妻(あがつま)郡の人用ありて夜中近村へ行に一ツの小川あり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...玉はそこで近村を尋ねてみたが秦という姓の家はすくなかった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿英」
...人をやって近村を訪ねさしたが...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「封三娘」
...それから近村の小作人...
寺田寅彦 「竜舌蘭」
...近村の漁民の一団を呼んで...
正宗白鳥 「月を見ながら」
...しかる内近村に久しく行商を営み...
南方熊楠 「十二支考」
...田辺近村で今も蝮に咬まれた所へ柿また柿の渋汁を塗る...
南方熊楠 「十二支考」
...歴史を問うと近村白岩の窯から転じたものだという...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...または相手方の故障を言わぬ限りその近村で聞えた名字を名乗った...
柳田國男 「名字の話」
...近村の百姓であろう...
吉川英治 「三国志」
...そのあと、正成はすぐ、近村の同族へ、「大事なある...
吉川英治 「私本太平記」
...近村の庄屋寄合いへ...
吉川英治 「新書太閤記」
...この黄泥岡(こうでいこう)の近村に住む白日鼠(はくじつそ)の白勝(はくしょう)という遊び人なのである...
吉川英治 「新・水滸伝」
...戦前にも増して近村へ食糧あつめに自転車でかけ廻るを日課とす...
吉川英治 「年譜」
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