...窒扶斯菌が水中で幾日間生きているものかという問題を研究せねばならぬ事になった...
寺田寅彦 「話の種」
...肺炎でも窒扶斯でもありませんな...
徳田秋聲 「和解」
...」「窒扶斯でもないんですか...
徳田秋聲 「和解」
...」「窒扶斯ぢやありませんね...
徳田秋聲 「和解」
...それでは窒扶斯(チブス)かも知れなかった...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...發疹窒扶斯と膓窒扶斯との鑑別診斷でぐつと行詰つてしまつた...
長塚節 「開業醫」
...父の病気は恐るべき腸(ちょう)窒扶斯(チフス)でした...
夏目漱石 「こころ」
...窒扶斯(ちふす)が...
夏目漱石 「それから」
...窒扶斯が、見舞に来た兄に伝染して、これも程なく亡(な)くなった...
夏目漱石 「それから」
...虎列剌(コレラ)病博士とか腸窒扶斯(ちょうチフス)博士とか赤痢(せきり)博士とかもっと判然と領分を明らかにした方が善くはないかと思う...
夏目漱石 「道楽と職業」
...腸窒扶斯(ちょうチフス)に変化したため...
夏目漱石 「門」
...腸窒扶斯(ちやうチフス)に變化(へんくわ)したため...
夏目漱石 「門」
...愈(いよい)よ腸窒扶斯に違いない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...所で明治三年酷(ひど)い腸(ちょう)窒扶斯(チフス)を煩(わずら)い...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...全體窒扶斯つうものは喰ひ度がる病だから...
水上瀧太郎 「山を想ふ」
...腹の上へ鷲鳥が下りた夢の跡で腸窒扶斯が発し...
森鴎外 「夢」
...腸窒扶斯(チフス)を解熱剤で退治しようとするのと同じ庸劣な処置です...
与謝野晶子 「階級闘争の彼方へ」
...今では医科大学での臨床材料として毎年一二の窒扶斯(ちぶす)患者を得(う)る事すら甚だ困難な相(さう)である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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