...布佐の辨天を振出しに...
小穴隆一 「二つの繪」
...この具合ならば、導者を待たずとも、辨天瀧に至りて、待ち合はすことにせむとて、歩みかくれば、辨天瀧へゆかむには、その手前の路を右折せざるべからずと、後ろの方より呼ぶ聲す...
大町桂月 「冬の榛名山」
...五十鈴川)そのながれにくちそゝぐたふとさはまつしろなる鶏の若葉のにほひも水のよろしさもぬかづく(二見ヶ浦)春波のおしよせる砂にゑがく旅人として小雪ちらつくを(津にて)・けふはこゝにきて枯葦いちめん・麦の穂のおもひでがないでもないこどもといつしよにひよろ/\つくし春の夜の近眼と老眼とこんがらがつて影は竹の葉の晴れてきさうな春めく雲でうごかない(辨天島)すうつと松並木が...
種田山頭火 「旅日記」
...余等は辨天社から燈臺の方に上つた...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...」「辨天さまが御在ましたな...
永井荷風 「来訪者」
...辨天さまから和倉の方へ寄つたところで御在ました...
永井荷風 「来訪者」
...岩屋の辨天前を通つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お半は辨天樣のやうに美しいが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...辨天樣の申子のやうなお孃さんだ」「で――?」「その萩野といふ娘と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...辨天屋のお傳お半と並べて謳(うた)はれた一枚繪の主が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「辨天屋のお傳とお半といふのは噂に聽いた女だが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんな事にかまはずに覗き込んだだけの事を話せ」「辨天屋の女將(おかみ)も...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この家を追ん出されさうになつてゐたさうですよ」「それは初耳だ」「そのくせ辨天樣のやうなお孃さんに夢中で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...瀧野川の御稻荷樣から辨天樣にお詣(まゐ)りする積りで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...生身(いきみ)の辨天樣と言はれる...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...辰巳(深川)お旅辨天や松井町(本所)の賑はひと...
長谷川時雨 「大川ばた」
...辨天砲台の弾丸雨注す...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...偶然にも道はこの前同じく新城(しんしろ)の友を訪ねて來た時散歩に出て渡つた辨天橋の上に出た...
若山牧水 「梅雨紀行」
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