...觀音樣のお腰元か、辨天樣のお使姫、當の娘の裁縫といふのによれば、そのまゝ天降つた織姫のやう思はれてならない、といふのである...
泉鏡花 「遺稿」
...布佐の辨天を振出しに...
小穴隆一 「二つの繪」
...辨天瀧は閑却せざるべからず...
大町桂月 「冬の榛名山」
...右折すれば、間もなく、辨天瀧を得たり...
大町桂月 「冬の榛名山」
...辨天の窟を經て、奧の院に至る...
大町桂月 「妙義山の五日」
...看護婦さんと相乗で辨天島へ一路ドライヴする...
種田山頭火 「旅日記」
...辨天の祠前の舞臺に上つて東の方を見ると...
近松秋江 「湖光島影」
...岩屋の辨天前を通つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...辨天屋のお傳お半と並べて謳(うた)はれた一枚繪の主が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「辨天屋のお傳とお半といふのは噂に聽いた女だが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この主人の娘が辨天樣のやうに尊く見えてゐたことでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親方の月齋と一緒に江の島の辨天樣の欄間(らんかん)の修復に行つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...生身(いきみ)の辨天樣と言はれる...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...江の島の辨天(べんてん)樣へお詣りに行つたとき...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...池の端の辨天樣の門のやうに記憶(きおく)して居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本所一つ目お旅の辨天にも岡場所の藝妓たちが居た...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...所保五稜廓及辨天千代岡二砲而已...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...辨天砲台の弾丸雨注す...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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