...やつとその人の家を辞することにした...
芥川龍之介 「ピアノ」
...例えば西園寺(さいおんじ)侯の招宴を辞する如きは時の宰相たり侯爵たるが故に謝絶する詩人的狷介(けんかい)を示したもので政治家的または外交家的器度ではない――という...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...黒川邸を辞することになった...
江戸川乱歩 「悪霊」
...私が固辞するので...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...歳費を辞することを得とある...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...すなわち四月十三日「歳費を辞する届書」を懐にして衆議院へ俥を乗りつけ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...誰が真面目に返辞するものか...
薄田泣菫 「茶話」
...職を辞するくらいでは...
太宰治 「新ハムレット」
...侯或は自由党に入りて其の首領たるを辞するものに非じ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...かぶりついて辞するということを知らない...
中里介山 「大菩薩峠」
...法然はこれを固く辞退したけれども勅定が頻(しき)りに降って辞するに由なくその勤めを行うことになった...
中里介山 「法然行伝」
...われわれは衛門(えいもん)を辞するほかはない」などときびしく詰め寄ってくる...
久生十蘭 「無月物語」
...ゆっくり歩いて上手によろしく辞する...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...折角の思召(おぼしめ)しを辞するは却って失礼...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...それに折角のおもてなしに対してあまり固辞するも礼を欠く...
吉川英治 「三国志」
...すまして返辞するのだろうが...
吉川英治 「私本太平記」
...「拝辞するかもしれぬ」「いや...
吉川英治 「私本太平記」
...再三拝辞することの畏(おそ)れ多さに...
吉川英治 「源頼朝」
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