...俥も十輛近くあつた...
石川啄木 「赤痢」
...唯一輛殘つてゐた俥の持主は五年前に死んで曳く人なく...
石川啄木 「赤痢」
...壊された線路や車輛に応急修理を施しただけで使っていると云うことだから...
上田広 「指導物語」
...飛行機11・26(夕)近頃市電の運転車輛が甚(ひど)く少いので...
薄田泣菫 「茶話」
...車輛を処女(きむすめ)のやうに労(いた)はつてるから可笑(をか)しい...
薄田泣菫 「茶話」
...糧餉を満載した車五輛...
田山花袋 「一兵卒」
...警官が、十数輛の列車に、一時に飛び込んで来た...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...馬車一輛代にも及ばないのである...
火野葦平 「糞尿譚」
...戦車が五十輛もあるのだ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...彼の乗った車輛は最後車の次であった為に...
松本泰 「緑衣の女」
...図のように発石車を数百輛作らせた...
吉川英治 「三国志」
...そこも怪しげなる一陣の兵がまんまんと旗を立てて一輛の四輪車を護っていた...
吉川英治 「三国志」
...「隴西(ろうせい)から祁山(きざん)の西を越えて、数千輛の車が、陳倉道へ兵糧を運んでゆく様子に見えまする」蜀の物見は、鬼の首でも取ったように、これをすぐ孔明の本陣へ達した...
吉川英治 「三国志」
...一輛一人ずつを配して付ける...
吉川英治 「新・水滸伝」
...七人の棗売(なつめう)りが七輛の江州車(手押し車)を揃えて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...武具、爆薬、穀物、車輛、また奥の調度品には、絹、糸、油、金銀、それと牧場にも、牛、羊、騾馬(らば)、家鴨(あひる)などまであって、その集荷(しゅうか)には、七日も要したほどである...
吉川英治 「新・水滸伝」
...また併(あわ)せて武具馬具などの分捕(ぶんど)り品を二十余輛(りょう)の車馬に積ませて...
吉川英治 「新・水滸伝」
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