...夜になっても敷石の上にまだ暑さのいきれる町...
芥川龍之介 「雑信一束」
...一度もまちがつたことを我子に教えなかつたといいきれる親がはたしているだろうか...
伊丹万作 「戦争責任者の問題」
...しかしはたして君に扱いきれるかどうか...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...自分に背負(しょ)いきれるはずもないことも解(わか)っていながら...
徳田秋声 「仮装人物」
...島は常に若いと云いきれる...
豊島与志雄 「神話と青春との復活」
...そうであるとは誰が言いきれるか...
豊島与志雄 「ヒロシマの声」
...春の暮の霞にいきれるやうな...
中勘助 「銀の匙」
...使いまくれるんだ」「命令しうるんだ」といいきれるのである...
中井正一 「美学入門」
...米友としては自由自在にあしらいきれるので...
中里介山 「大菩薩峠」
...いきれるような匂いとは...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...奥さんの言葉で妾を思いきれるなら...
平林初之輔 「オパール色の手紙」
...はっきり言いきれるね...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...かくて私の「青春」はすべて暗黒だったと今にしてハッキリと言いきれる...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...「俺は有罪だ」と言いきれる者がいないのかとさえ思うのである...
三好十郎 「恐怖の季節」
...そのまま藤夜叉にも同等な過失だったと言いきれるほど...
吉川英治 「私本太平記」
...かんたんにいいきれるものではない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...確実にいいきれる...
吉川英治 「随筆 新平家」
...容易に習いきれる修行でないことは勿論だが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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