...一度もまちがつたことを我子に教えなかつたといいきれる親がはたしているだろうか...
伊丹万作 「戦争責任者の問題」
...自分に背負(しょ)いきれるはずもないことも解(わか)っていながら...
徳田秋声 「仮装人物」
...春の暮の霞にいきれるやうな...
中勘助 「銀の匙」
...使いまくれるんだ」「命令しうるんだ」といいきれるのである...
中井正一 「美学入門」
...米友としては自由自在にあしらいきれるので...
中里介山 「大菩薩峠」
...いきれるような匂いとは...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...彼が編み出す複雑な資金の流れを追いきれる人が果たしているかしら?」ウージェーヌはゴリオ爺さんの膝の重苦しい音を聞いた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...はっきり言いきれるね...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...かくて私の「青春」はすべて暗黒だったと今にしてハッキリと言いきれる...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...はっきりとかつ責任をもっていいきれるであろうか...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「衣裳戸棚」
...あれはやりきれないと云いきれると思う...
宮本百合子 「女の歴史」
...「俺は有罪だ」と言いきれる者がいないのかとさえ思うのである...
三好十郎 「恐怖の季節」
...挑(いど)んでも抗(あらが)いきれるものではない...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...そう信じないで行いきれるような生ぬるい今までの修行ではなかった...
吉川英治 「剣の四君子」
...そのまま藤夜叉にも同等な過失だったと言いきれるほど...
吉川英治 「私本太平記」
...それらの最大原因をなしたと云いきれる社会規定が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...確実にいいきれる...
吉川英治 「随筆 新平家」
...容易に習いきれる修行でないことは勿論だが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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