...僅に一事軽便なるシガレツトの案出ありしのみ...
芥川龍之介 「骨董羹」
...というあの軽便なケースを考え出したところに...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...なんと言っても電気装置などを使わずに弾条(ばね)と歯車だけで働くグラモフォンの軽便なのには及ばないわけである...
寺田寅彦 「蓄音機」
...現代に隆盛を極めている各方面の通俗的な雑誌はこういう安価で軽便な皮相的な知識を汽車弁当のおかずのごとく詰め込んであるが...
寺田寅彦 「夏」
...しかるに近頃はごく軽便な誰にも一人で出来る測量法がだんだん使われるようになった...
寺田寅彦 「話の種」
...枳の実で閉塞した鼻孔を穿ったということは其当時では思いつきの軽便な方法であった...
長塚節 「太十と其犬」
...はなはだ軽便な器械だと思ったが...
夏目漱石 「坑夫」
...あんなに軽便な猿股も出来なくなってしまった...
林芙美子 「新版 放浪記」
...あんな軽便な猿股も出来なくなってしまった...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...しかるに軽便な算盤がある...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...軽便なこともわかりませんに...
三宅花圃 「藪の鶯」
...私あこんなガタガタの軽便なんて嫌ひさ...
三好十郎 「おスミの持参金」
...玉子五十個入で三十円も出せば軽便なのがあります...
村井弦斎 「食道楽」
...私は先日ドウナツというお菓子を戴(いただ)いた事がありますがあれはどう致します」お登和嬢「ドウナツは軽便なお菓子でメリケン粉十五杯に焼粉を軽く一杯よく混ぜて篩(ふる)って...
村井弦斎 「食道楽」
...沢山ありますけれども軽便なものはチーストーストと申しまして先ずパンを焼いて普通のトーストにしておきます...
村井弦斎 「食道楽」
...この頃は新式の軽便なのも出来ています...
村井弦斎 「食道楽」
...第二百四十 安直主義小山「カップケーキというのはどうして拵(こしら)えますか」お登和嬢「これは極(ご)く軽便な西洋菓子で先ず玉子の黄身一つならバターを大匙に半分と砂糖を大匙に山盛二杯と...
村井弦斎 「食道楽」
...○本文の外に一の軽便なる半熟法あり...
村井弦斎 「食道楽」
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