...夫水蹙れば魚益躍る...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...四邊なる男等の蹙(しか)みたる顏付を見るに及びては...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...階段を降りる時は再(また)顏を顰蹙(しか)めて...
石川啄木 「病院の窓」
...蹙縮はの針縫いの所のしまり縮まるを言う...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...顰蹙(ひんしゅく)するのも当然です...
太宰治 「恥」
...聞くさへ眉の蹙(ひそ)められるやうなこと...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...青空は今南の一軸に巻き蹙(ちぢ)められ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...而も一般女学生からは顰蹙されている...
豊島与志雄 「風俗時評」
...誘(さそ)うた踊子(をどりこ)は目(め)を蹙(しか)めて居(ゐ)る勘次(かんじ)の容子(ようす)を見(み)て自分(じぶん)が睨(にら)みつけられて居(ゐ)る樣(やう)に感(かん)じたので...
長塚節 「土」
...勘次(かんじ)が目(め)を蹙(しか)めて見(み)た時(とき)「勘次(かんじ)さん...
長塚節 「土」
...卯平(うへい)は近頃(ちかごろ)滅切(めつきり)窪(くぼ)んだ茶色(ちやいろ)の眼(め)を蹙(しか)めるやうにしながら微(かす)かな笑(ゑみ)を浮(うか)べた...
長塚節 「土」
...與吉(よきち)はそれでも窪(くぼ)んだ目(め)を蹙(しが)めて居(ゐ)る卯平(うへい)がまだこそつぱくて指(ゆび)の先(さき)で下唇(したくちびる)を口(くち)の中(なか)へ押(お)し込(こ)むやうにしながら額越(ひたひご)しに卯平(うへい)を見(み)た...
長塚節 「土」
...然(しか)し卯平(うへい)は其(そ)の僅少(きんせう)な厚意(こうい)に對(たい)して窪(くぼ)んだ茶色(ちやいろ)の眼(め)を蹙(しが)める樣(やう)にして...
長塚節 「土」
...卯平(うへい)は目(め)を蹙(しか)めた儘(まゝ)燐寸(マツチ)をとつて復(また)すつと擦(す)つて...
長塚節 「土」
...重(かさ)なる水の蹙(しじま)って行く...
夏目漱石 「虞美人草」
...顔を蹙(しか)めた妹の苦しげな様を見下していた...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...顔を蹙めるのである...
森鴎外 「あそび」
...十二使徒(しと)の人々も顰蹙(ひんしゅく)して...
吉川英治 「神州天馬侠」
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