...あまねく強き犬と噬(か)み合ふて...
巌谷小波 「こがね丸」
...その人格はあまねく露語学生を薫化して...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...あまねく甲子の瀧を探りぬ...
大町桂月 「阿武隈川水源の仙境」
...あまねく人の知っているところであるが...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...此の明るく清らかな美の感覚はやがて人類一般にもあまねく感得せられねばならないものであり...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...今後あまねく世界の人々にすすめねばならぬ...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...あまねく人口に膾炙(かいしゃ)しているところであるが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...月光あまねく万象きよらか...
種田山頭火 「松山日記」
...あまねく四方見わたして 550敵の肩より武具を剥ぐ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...其はてにあまねく衆に災を來らし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...トロイア平原を*わが目あまねく見すも...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...地租すなわち contribution foncire はあまねく不平の種となっている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...食物の価格に比例して労賃をあまねく引上げ...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...一切の労賃をあまねく下落せしめるか...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...銀価はあまねく低下した...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...その代りに王に乞うて五十日間あまねく貧民に施さしむ...
南方熊楠 「十二支考」
...郡県にあまねく布令(ふれ)た...
吉川英治 「三国志」
...黒ずんで見ゆるその濃藍色の大きな瀬の上にあまねくこまかな小波の立ち渡つてゐるのが美しくも寂しかつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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