...彼の歴史は蹉跌の歴史也...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...そして私は屡蹉(つまず)いたけれども...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...蹉(つまづ)き易しと聞く...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...蹉跌(さてつ)苦吟自己の驥足(きそく)を伸ばし能(あた)はざることもあるべし...
石橋忍月 「罪過論」
...センターを失うとついに蹉跌(さてつ)する...
大隈重信 「始業式に臨みて」
...これを縄(なは)にて強く縛(くゝ)し麓(ふもと)に臨(のぞん)で蹉跌(すべらかす)に...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...たとえ中途で事業に蹉跌することがあっても...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...彼が行路はここに蹉跌(さてつ)したりき...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...第一の蹉跌丸木のままの柱...
直木三十五 「南国太平記」
...しかも中途にして思考が蹉跌(さてつ)し...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...蹉(あしず)りせんばかりに焦立っていた...
久生十蘭 「湖畔」
...常にそれ自身の目的を蹉跌(さてつ)せしめるであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...セミヨノフ将軍が蹉跌(さてつ)して巨大な国際的ルンペンとなり...
夢野久作 「暗黒公使」
...又あらゆる目的の蹉跌などに當つて...
吉川英治 「折々の記」
...前途の好転は期しがたい蹉跌(さてつ)を見ているし...
吉川英治 「黒田如水」
...ここで蹉跌(さてつ)いたせば...
吉川英治 「新書太閤記」
...はからずもこの一蹉跌(いちさてつ)を味方に見ては...
吉川英治 「新書太閤記」
...秀吉の蹉跌(さてつ)を待っているものが絶無ではない...
吉川英治 「新書太閤記」
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