...彼の歴史は蹉跌の歴史也...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...この醜い蹉跌は永く我等の生活を支配するだらう...
有島武郎 「運命と人」
...外交家たらんと願うてまた蹉躓(さち)し...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...進歩上の大蹉跌(さてつ)というべきである...
大隈重信 「東西両文明の調和を論じて帝国の将来に及ぶ」
...かやうの所いづかたにもあるゆゑに下踏(げた)の歯(は)に釘(くぎ)をならべ打(うち)て蹉跌(すべら)ざる為(ため)とす...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...馳出(かけだ)す者(もの)は蹉躓(けつまづ)くわい...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...此の不慮の蹉跌のため...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...彼の歴史は蹉跌(さてつ)の歴史なり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...而(しこう)してこの蹉跌...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...素志の蹉跌(さてつ)を意味したであろう...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...空間の問題に就いて蹉跌しているのを見るだろう...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...計画は蹉跌(さてつ)した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...蹉跌(さてつ)して仕舞つた...
夏目漱石 「それから」
...一つ蹉躓が来れば利害の友はみんな背く...
平出修 「瘢痕」
...セミヨノフ将軍が蹉跌(さてつ)して巨大な国際的ルンペンとなり...
夢野久作 「暗黒公使」
...思いがけない蹉跌(さてつ)で聞きながしている愚連隊たちは...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...図に乗ってかならず蹉跌(さてつ)する...
吉川英治 「三国志」
...次期の蹉跌(さてつ)を危ぶむ気もちも多分だったのである...
吉川英治 「新書太閤記」
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