...川島は満洲朝の滅亡と共に雄図蹉(さた)し...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...かやうの所いづかたにもあるゆゑに下踏(げた)の歯(は)に釘(くぎ)をならべ打(うち)て蹉跌(すべら)ざる為(ため)とす...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...酒はたしかに私を世間的には蹉跌せしめたが...
種田山頭火 「行乞記」
...一言すればすべて人生問題に蹉(つまづ)き傷(きずつ)きて惨痛の涙を味へるもの...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...此の不慮の蹉跌のため...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...四十過ぎての蹉跌(さてつ)を挽回(ばんかい)することは...
徳田秋声 「縮図」
...彼の歴史は蹉跌(さてつ)の歴史なり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...第二の蹉跌戸塚より藤沢へ二里...
直木三十五 「南国太平記」
...蹉(さた)す白髪(はくはつ)の年(とし)...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...蹉跌(さてつ)してしまった...
夏目漱石 「それから」
...たとへば「思(おも)はぬ大利(たいり)あり」とか「物事(ものごと)に蹉跌(さてつ)あり...
南部修太郎 「麻雀を語る」
...しかも中途にして思考が蹉跌(さてつ)し...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...蹉づくところまで反抗もしてみるがいい...
三好達治 「銀座街頭」
...反絵の足に蹉(つまず)いて前にのめった...
横光利一 「日輪」
...思いがけない蹉跌(さてつ)で聞きながしている愚連隊たちは...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...これしきの蹉跌(さてつ)に...
吉川英治 「私本太平記」
...はからずもこの一蹉跌(いちさてつ)を味方に見ては...
吉川英治 「新書太閤記」
...この大蹉跌(だいさてつ)に...
吉川英治 「源頼朝」
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