...自己に蹉跌(さてつ)し...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...そして私は屡蹉(つまず)いたけれども...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...蹉躓に蹉躓を重ねし老事業家西氏の苦心もさこそと思はるゝ也...
大町桂月 「小日向臺」
...かうしてはじめから蹉跌(さてつ)して了つた...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...つまらぬ事で蹉跌(さてつ)してはならぬ...
太宰治 「作家の像」
...小さい深い蹉跌(さてつ)を与えた...
太宰治 「火の鳥」
...折角の彼の希望が一と晩で蹉跌(さてつ)してしまったのは...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...此の不慮の蹉跌のため...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...彼の歴史は蹉跌(さてつ)の歴史なり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...而(しこう)してこの蹉跌...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...今日によって中途に引止められさえしなければ!今日によって足下にたえず張られてる陰険な罠(わな)へ陥(おちい)って蹉跌(さてつ)することさえないならば!かくて彼は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それだから彼等(かれら)は他(た)の蹉跌(つまづき)を見(み)ると其(その)僻(ひが)んだ心(こゝろ)の中(うち)に竊(ひそか)に痛快(つうくわい)を感(かん)ぜざるを得(え)ないのである...
長塚節 「土」
...さしもに豪華をうたわれた岩下氏もある事件に蹉跌(さてつ)して囹圄(れいご)につながれる運命となった...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...一つ蹉躓が来れば利害の友はみんな背く...
平出修 「瘢痕」
...蹉跌のためにかつて一度(ひとたび)も怯(ひる)みし事なし...
福田英子 「妾の半生涯」
...自分の目的に趺蹉に趺蹉を來し...
三島霜川 「自傳」
...蹉何所為...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...はからずもこの一蹉跌(いちさてつ)を味方に見ては...
吉川英治 「新書太閤記」
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