...神信仰にて色祭奠執行...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...奠酒の禮を行ひて祈りを終へてアキリュウス...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...持って来た下すった香奠が...
徳田秋声 「躯」
...お増からも別にいくらかの香奠(こうでん)を贈ったのであったが...
徳田秋声 「爛」
...一戸から一銭出した村香奠(むらこうでん)の礼を丁寧に述べて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...それからこれは少しばかりだが香奠の印――」「人の口真似する奴もねえものだ」「勘弁しておくんなせえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一両二分と香奠の一朱を懐の中で掴(つか)んだまま...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...借金を返して香奠を持って行った御用聞に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...香奠(こうでん)の外には百も出せない――あべこべに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鼻糞(はなくそ)ほどの香奠を月番の老爺に屆けさせて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御用人の竹村さんは御殿樣からといふ口上附で香奠が一朱...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二朱ばかり香奠を持って行く――」「そんなケチなことはしませんよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...釈奠は春二月と秋八月とに行ふもので...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「壬午九月十有二日、為亡友高君子融小祥期矣、同社諸彦賦感秋詩、述思旧之情、余亦賦一律以奠...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...小倉にはまだ乞巧奠(きこうでん)の風俗が...
森鴎外 「鶏」
...「ほんの心持だけ……」と皆に挨拶をして香奠(こうでん)と書いた白紙(しらかみ)の包みを仏前に供え恭(うやうや)しく礼拝して帰ったので皆顔を見合わせた...
夢野久作 「近世快人伝」
...香奠(こうでん)十円送ります」という奇特な方や...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...だからなるたけ香奠を皆からよけいにもらつてやつてくれよ」と人事ならぬ面持をして云つてゐた...
吉川英治 「折々の記」
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