...大觀の香奠の包みかたにも感心してゐたが...
小穴隆一 「二つの繪」
...今の大杉に香奠で無くて...
薄田泣菫 「茶話」
...「これから社へ行つて香奠(かうでん)を借りてくるからね...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...まづ先きに 470奠酒を爲して若き人普く衆に酌ましめぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...さはれ盟と子羊の血と純粹の*灌奠と信頼おける握手とは遂に空しきものならず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...また奠酒燔肉の禮怠らず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...嫩草山の夕奈良は奠都(てんと)千百年祭で...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...戦争(いくさ)で死ぬかもしれんから香奠(こうでん)と思って餞別(せんべつ)をくれろ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...香奠のしるしとして少しばかり金を包んでやりました...
豊島与志雄 「過渡人」
...明治三十一年に奠都(てんと)三十年祭が上野に開かれた...
永井荷風 「花火」
...香ヲ焚キ花ヲ奠シ...
※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]上漁史 「青塚ノ説」
...――香奠(かうでん)ぢやありませんよ」「荷物の調べが始まるんで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...扇屋から持つて來た香奠(かうでん)はたつた三兩...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鼻糞(はなくそ)ほどの香奠を月番の老爺に届けさせて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...かつて知人の死去のおりに持参する香奠(こうでん)がないとて...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...「ほんの心持だけ……」と皆に挨拶をして香奠(こうでん)と書いた白紙(しらかみ)の包みを仏前に供え恭(うやうや)しく礼拝して帰ったので皆顔を見合わせた...
夢野久作 「近世快人伝」
...だからなるたけ香奠を皆からよけいにもらつてやつてくれよ」と人事ならぬ面持をして云つてゐた...
吉川英治 「折々の記」
...奠茶(てんちゃ)...
吉川英治 「新書太閤記」
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