...わたしの知っているどんな人からも香奠をもらってはいけない...
内山完造 「魯迅さん」
...――二十七日告別式――二十九日香奠帳二册一號ト二號うさぎやニ屆ケル事...
小穴隆一 「二つの繪」
...香奠がへしに使つたのは僕の考へ...
小穴隆一 「二つの繪」
...まづ先きに 470奠酒を爲して若き人普く衆に酌ましめぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...戦争(いくさ)で死ぬかもしれんから香奠(こうでん)と思って餞別(せんべつ)をくれろ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...「あたし御香奠を差上げたいんですけれど...
豊島与志雄 「香奠」
...社長柳北恭シク社主ヨリ賜ハル酒ノ※余ヲ奠シテ...
成島柳北 「祭活字子文」
...扇屋から持つて來た香奠(かうでん)はたつた三兩...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...香奠に半分はずんであとは夏の物を出して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...香奠のしるしだ」平次は妙に湿っぽい心持になって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...包んで来た香奠(こうでん)の包みをもってはいると...
長谷川時雨 「お墓のすげかえ」
...四月十六日のお祭奠(まつり)に...
長谷川時雨 「鬼眼鏡と鉄屑ぶとり」
...かつて知人の死去のおりに持参する香奠(こうでん)がないとて...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...釈奠は春二月と秋八月とに行ふもので...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...小倉にはまだ乞巧奠(きこうでん)の風俗が...
森鴎外 「鶏」
...平安奠都(てんと)の前後から...
柳田国男 「海上の道」
...だからなるたけ香奠を皆からよけいにもらつてやつてくれよ」と人事ならぬ面持をして云つてゐた...
吉川英治 「折々の記」
...香奠(こうでん)も用意いたして』『はい』『では...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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