...跣足(はだし)で庭へ遁(に)げましたのも...
泉鏡花 「薄紅梅」
...熔岩(ようがん)の上を跣足(はだし)の島男昭和三年十月十日薩摩(さつま)に赴き...
高浜虚子 「五百句」
...跣足になつて近郊を散歩する...
種田山頭火 「一草庵日記」
...跣足でポストまで...
種田山頭火 「其中日記」
...後には私達は尻端折をして、跣足になつて、下駄を手に持つて、水の中をざぶざぶこいで行かなければならなかつた...
田山録弥 「ある日の印旛沼」
...跣足(はだし)で後から追いかけて来る細君のために...
徳田秋声 「爛」
...雨にぬれて跣足(はだし)で(か)けあるき...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...跣足になり裾をからげ...
豊島与志雄 「或る素描」
...いいや、それが、武士の辛い道だ――然し、この女に、それが判るだろうか?)月丸は、そう思いながら、跣足のまま、苔のついた土の上へ降りて、草の中を、庵室の方へ歩み出した...
直木三十五 「南国太平記」
...足こそ跣足(はだし)ながら...
中島敦 「南島譚」
...乗馬靴が濡れて穿(は)けないので跣足(はだし)...
中島敦 「光と風と夢」
...足袋跣足(たびはだし)のまま飛降りると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「跣足(はだし)のは?」と新三郎...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...跣足(はだし)になって...
火野葦平 「花と龍」
...彼が単衣跣足(たんいせんそく)の姿で...
穂積陳重 「法窓夜話」
...白足袋の跣足で駈けて来た...
牧野信一 「鱗雲」
...彼は跣で跫音はせず...
宮本百合子 「黒い驢馬と白い山羊」
...鬼神も跣足(はだし)で逃げ出し...
夢野久作 「近世快人伝」
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