...堂々とした豪奢の趣致と楚々とした優麗の風格とを併せ有してゐるものであつた...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...別様の趣致あるは画と一なり...
芥川龍之介 「骨董羹」
...亦掬(きく)す可き趣致なしとせず...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...其の持前の味以外に色を食べ香気(にほひ)を食べまた趣致(おもむき)を食べるので...
薄田泣菫 「茸の香」
...藪椿とは対蹠的な趣致がある...
種田山頭火 「其中日記」
...ながいこと忘れていた茶の花の趣致に心をひかれた...
種田山頭火 「草木塔」
...あれとはまた違つた趣致があるらしいやうに私には思はれる...
田山録弥 「行つて見たいところ」
...蘆雪(ろせつ)らの筆縦横自在(じゅうおうじざい)なれどもかへつてこの趣致を存せざるが如し...
正岡子規 「病牀六尺」
...かへつて余り美しくも可愛くもなきその蛙すらなほ多少の趣致を備へて...
正岡子規 「古池の句の弁」
...あらゆる事物悉く趣致を備へざらんや...
正岡子規 「古池の句の弁」
...古び汚れたビロオドの洋袴を穿いたのなどを見ると漫畫のやうな趣致を感じるが...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...それはたま/\久保田万太郎氏の淡い趣致を喜ぶ獨特の好みを表白したものとして...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...到る所に變化と趣致とを添へてゐる...
村越三千男 「大植物圖鑑」
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