...予は遂に予の有する語彙の如何に感謝の辭に貧しいかを嘆かずにはゐられなかつた...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...食事は常に出来るだけ貧しいものをとり...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「黄色な顔」
...長いあひだ東京で貧しい間借り生活をしてゐて...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...私たちの休養日のなんと貧しいことだろう...
豊島与志雄 「母親」
...市の貧しい財政状態を以てしては...
豊島与志雄 「ヒロシマの声」
...太陽も貧しい様子をしている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それは貧しい人たちにやるためのものです...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...けれどもあの男は、昔は貧しい、あのネロ少年だったんだよ...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...この草加へ駈落ちして来て貧しいながら平和な暮しをつづけていた...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...叔父は貧しい...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...貧しい兄弟のところに同居してゐる女房を慰めておいたのに...
牧野信一 「風流旅行」
...貧しい地味な暮しをつづけているうちにも...
室生犀星 「童子」
...李一は自分の家の貧しいこと...
室生犀星 「不思議な魚」
...右の片隅に貧しい飾り棚を設け...
柳宗悦 「思い出す職人」
...貧しい家計を立てていた...
柳田国男 「母の手毬歌」
...そのほか貧しいけれども仏具がひと揃い...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...地方文化や貧しい末端社會へ...
吉川英治 「折々の記」
...頼朝の貧しい生活(くらし)ぶりは...
吉川英治 「源頼朝」
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