...敏子に何かの役目を負わせるつもりかも知れないと云い...
谷崎潤一郎 「鍵」
...の説明の責を彼等に負わせる権利を有つと思う...
戸坂潤 「科学論」
...文化統制というよりも単に使用番号の役目を負わせるためかも知れないが)...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...君のような――君一人に背負わせるのも気の毒の至り...
中里介山 「大菩薩峠」
...その獅子に災厄を負わせるほどの贖物(しょくぶつ)の思想が...
中山太郎 「獅子舞雑考」
...その行為者に全部の責任を負わせる事ができ...
夏目漱石 「創作家の態度」
...――罪は兼松に背負わせる心算(つもり)だったが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その上へ石灯籠を背負わせる知恵が出るわけは無いぜ」平次の観察は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いっさいを役所に背負わせることができ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...一人に責めを負わせるとは...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...あなた様に罪を負わせることとなりましては...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...――彼は人畜に重傷を負わせる程獰猛(どうもう)ではないが...
牧野信一 「ゼーロン」
...この場合はしかたがないから故人にちょっとした責任を負わせることくらい許してもらうことにして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「時間」に罪を背負わせるのですね...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「辻馬車」
...これを夢にも知らない者に負わせる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...子供に背負わせると息災にそだつという俗習がある...
山本周五郎 「日本婦道記」
...弦之丞に微傷(びしょう)を負わせることもできない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...獲物(えもの)に傷だけ負わせるなんていうことはない...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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