...勿論印籠を譲られたので...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...恩人から譲られた財産まで自由にする権利を与えてしまったのか...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...先代から譲られた長火鉢が据っており...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...野村さんが斯二書を福永書店に譲られたのは...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...――と姉から譲られた筆洗を友として草双紙の透きうつしからはじめて粉本の絵のやさしいのを拾ひがきにかくやうになつた...
中勘助 「銀の匙」
...兼太郎は親から譲られた不動産までも人手に渡して本妻の実家へ子供をつれて同居するという始末...
永井荷風 「雪解」
...兵部の娘ひとりに譲られたことになる...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのうちの八分の一を譲られた計算にしてみてからが...
中里介山 「大菩薩峠」
...この時の席次に於ても慈鎮和尚(じちんかしょう)(僧正)・菩提山の僧正(信円)何れも一隠遁の平民僧である法然に向って正座を譲られた...
中里介山 「法然行伝」
...先代の庭掃きの株を譲られたまでで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...五年前先代から身上(しんしょう)を譲られた時は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私の母から譲られた形見の櫛笄(くしこうがい)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...祖父から譲られたとか言って...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...井原富吉氏が先代五郎右衛門氏の遺産として幾十万円だか幾百万円だかの財産と共に譲られた煉瓦の高塀は...
水上滝太郎 「遺産」
...他へ譲られたことで安心ができず...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...譲られたかったと思う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...座主を御弟の尊澄(そんちょう)法親王に譲られた後も...
吉川英治 「私本太平記」
...わずか十三にしかならぬ三男の佐殿に譲られたほどな愛し方であったのである...
吉川英治 「源頼朝」
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