...「おっしゃる通りです」と語り手は言った...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...語り手の一特色なるほがらかなラ行音が直ぐ義雄の耳に這入つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...一月十日金属Qを創造する見込みのつきたる日しるす理学博士針目左馬太(はりめさまた)次の語り手右にかかげた日記ふうの感想文は...
海野十三 「金属人間」
...わたしの語り手はそれをよく借りたものだそうである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...島の各地方から来た語り手を灯の下に集めて円座を作らせ...
中島敦 「光と風と夢」
...ほかにもう一人、語り手がゐたが、その人は(どうもそれを寝しなに思ひ出すのは、ちと具合が悪いけれど)実に身の毛もよだつやうな怖ろしい話をして聴かせたものぢや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...むつかしやのチェレークが語り手を遮ぎつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...今度はあの委員の野郎を抱きこみやあがつて……」かう言ひかけた言葉の半ばが語り手の唇のうへで消えてしまつた――窓が騒々しく打ち叩かれて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...それらの語り手の一人である...
堀辰雄 「恢復期」
...娘の心理の動きがどうしても語り手に解らないままに...
堀辰雄 「小説のことなど」
...語り手は亡夫の心情にせつない身悶えを覚えるのであった...
本庄陸男 「石狩川」
...語り手は左手の指をぎゅっとにぎり合わせて拳(こぶし)をつくった――「こんなふうだったことは一度もないんですよ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...すなわち語り手と聞き手とがともに知っておらねばならぬ場所が...
柳田国男 「雪国の春」
...ひとり語り手の伎芸と熱心との力のみでなく...
柳田国男 「雪国の春」
...語り手は物語をむすんだ...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
...さらに語り手や三味線との間に...
和辻哲郎 「文楽座の人形芝居」
...しかも人形の使い手、語り手、弾き手は、直接に統一を作り出すのである...
和辻哲郎 「文楽座の人形芝居」
...自分がパッと飛び出す時に同時に語り手も使い手も出てくれるのである...
和辻哲郎 「文楽座の人形芝居」
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