...「おっしゃる通りです」と語り手は言った...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...私というこの物語の語り手の心の楽屋をちょっと覗いて見たのであるが...
高見順 「如何なる星の下に」
...第一番の語り手たる光栄を得させていただきます...
太宰治 「喝采」
...虎髭(とらひげ)を生(はや)した語り手が苦しそうに見えるまで面を歪(ゆが)めて水戸黄門様の声を絞(しぼ)りだすのに...
田中英光 「オリンポスの果実」
...或いはストレーヴン氏(彼の名を正確に発音できる土人は少かった)或いはツシタラ(物語の語り手を意味する土語)が...
中島敦 「光と風と夢」
...島の各地方から来た語り手を灯の下に集めて円座を作らせ...
中島敦 「光と風と夢」
...若手の語り手とされていたのに...
火野葦平 「花と龍」
...語り手とされていて...
火野葦平 「花と龍」
...ほかにもう一人、語り手がゐたが、その人は(どうもそれを寝しなに思ひ出すのは、ちと具合が悪いけれど)実に身の毛もよだつやうな怖ろしい話をして聴かせたものぢや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...むつかしやのチェレークが語り手を遮ぎつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...語り手の面上には冷汗の玉が吹き出した...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...今度はあの委員の野郎を抱きこみやあがつて……」かう言ひかけた言葉の半ばが語り手の唇のうへで消えてしまつた――窓が騒々しく打ち叩かれて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...それらの語り手の一人である...
堀辰雄 「恢復期」
...私は一人の娘を語り手に映つてゐる側からのみ描いていつた...
堀辰雄 「小説のことなど」
...讀者をもその語り手と共に...
堀辰雄 「小説のことなど」
...語り手は物語をむすんだ...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
...さらに語り手や三味線との間に...
和辻哲郎 「文楽座の人形芝居」
...人形使いたちと語り手の間に非常に緊密な気合いの合致が実現されねばならぬのである...
和辻哲郎 「文楽座の人形芝居」
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