...「おっしゃる通りです」と語り手は言った...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...この話の語り手はなぜこうも詳しく秘事を知っているのだろうかということだ...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...私というこの物語の語り手の心の楽屋をちょっと覗いて見たのであるが...
高見順 「如何なる星の下に」
...物語も語り手が根本で...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...虎髭(とらひげ)を生(はや)した語り手が苦しそうに見えるまで面を歪(ゆが)めて水戸黄門様の声を絞(しぼ)りだすのに...
田中英光 「オリンポスの果実」
...語り手の心も一緒にすつかり変つたことを表してゐた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...それがすばらしい語り手であることを知っているからだ...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...僕が語り手でなくなることを嘆くまい...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...語り手とされていて...
火野葦平 「花と龍」
...それはいつも「私」(語り手)の心のなかに獨得な屈折をして入つてきた幻像(イメージ)に過ぎなかつたのである...
堀辰雄 「小説のことなど」
...私は一人の娘を語り手に映つてゐる側からのみ描いていつた...
堀辰雄 「小説のことなど」
...娘の心理の動きがどうしても語り手に解らないままに...
堀辰雄 「小説のことなど」
...語り手は亡夫の心情にせつない身悶えを覚えるのであった...
本庄陸男 「石狩川」
...語り手は左手の指をぎゅっとにぎり合わせて拳(こぶし)をつくった――「こんなふうだったことは一度もないんですよ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...盲でなくとも一人の語り手が...
柳田国男 「雪国の春」
...ひとり語り手の伎芸と熱心との力のみでなく...
柳田国男 「雪国の春」
...さらに語り手や三味線との間に...
和辻哲郎 「文楽座の人形芝居」
...人形使いたちと語り手の間に非常に緊密な気合いの合致が実現されねばならぬのである...
和辻哲郎 「文楽座の人形芝居」
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