...記憶がないように云っているのではありませんか?」「いいえ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「あの顔」
...ただ丘の上から室(へや)の中へ帰って来た記憶がない...
田中貢太郎 「岐阜提燈」
...婆やは確かな記憶がないと云う)でも...
谷崎潤一郎 「鍵」
...少なくも私はあの時そんなにひどく迷惑を感じたような記憶がない...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...選挙権を行使した記憶がないことを告白した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...物思いに耽(ふけ)ったような記憶がない...
永井荷風 「鐘の声」
...この本も何時ポケットに入れて持ち歩いたものやら記憶がない...
中島敦 「かめれおん日記」
...わたくしにははっきりした記憶がないのです...
西尾正 「墓場」
...というのは、鈴木君(後、社会党委員長)の直話であるが、私には、全然、記憶がない...
野村胡堂 「胡堂百話」
...まったく記憶がない...
久生十蘭 「ひどい煙」
...筆跡には記憶がない...
松本泰 「謎の街」
...すなわち自分の所有物と言う記憶がないからといっても...
柳田國男 「地名の研究」
...自分には確かな記憶がない...
柳田国男 「雪国の春」
...顔も見たか見ないか記憶がないこと...
山本周五郎 「季節のない街」
...その脅迫状を見せるとコンナ字体についてはチットモ記憶がない...
夢野久作 「二重心臓」
...笑っている人間の顔を見た記憶がないのだけれども...
横光利一 「旅愁」
...――どう斬ったか、どうあの死地を脱したのか、それもきれぎれにしか、記憶がない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...何歳のころからそれを始めたかは全然記憶がないが...
和辻哲郎 「茸狩り」
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