...彼女との関係は湮滅してしまった...
...湮滅した町並みを見て、彼は寂しさを感じた...
...新型コロナウイルスの感染拡大によって、多くの中小企業が湮滅する危機にさらされている...
...事故の瞬間、彼女の車は湮滅したかのように消えてしまった...
...地球外生命体によって、人類は湮滅の危機に直面している...
...ことにこの部屋から物を持ちだして証拠湮滅(しょうこいんめつ)を図ろうとなさっていますし(といって廊下のトランクのことを指し)その上に真一さんが横(よこた)わっている寝具は誰が見ても奥さまの寝具に違いありませんし...
海野十三 「三人の双生児」
...犯行時間に確実なる現場不在証明(アリバイ)をなし得る人間は九十名近い人達の中で二十名とあるまい」「この証拠湮滅(しょうこいんめつ)は...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...また証拠の湮滅もできそうだ...
大杉栄 「日本脱出記」
...貴重の材料が自国に湮滅して他邦にその跡を存すこともあるなり...
津田左右吉 「史論の流行」
...世の革(あらたま)るにつれて今や全く湮滅し尽したものである...
永井荷風 「巷の声」
...乃(すなわ)ち私の稚時の古跡はもう影も形もなくこの浮世からは湮滅(いんめつ)してしまったのだ……*寺院と称する大きな美術の製作は偉大な力を以てその所在の土地に動しがたい或る特色を生ぜしめる...
永井荷風 「伝通院」
...始皇帝(しこうてい)の反文化政策によって湮滅(いんめつ)しあるいは隠匿(いんとく)されていた書物がようやく世に行なわれはじめ...
中島敦 「李陵」
...それでなければ今日まで伝わる前にとくに湮滅(いんめつ)してしまうはずであります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...湮滅(いんめつ)させられる前に證據をかき集め...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...賄賂をとって証拠湮滅(いんめつ)をはかったのだろうなどと...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...またその住所跡は全く湮滅して今は全く見られなくとも...
牧野富太郎 「植物記」
...疑問は史料の湮滅(いんめつ)したるより生ずるのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...金石文字は日々湮滅して行くのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...名(な)(七八)湮滅(いんめつ)して稱(しよう)せられず...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...彼の巖穴に隱處する士、出處進退、時の宜しきを失はざるも、此の若きの類、其名、湮滅埋沒して、人の之を稱贊する無きもの少からず、悲むべきかな...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...過去のある事実が湮滅(いんめつ)に瀕(ひん)して...
柳田國男 「地名の研究」
...実に徹底的に湮滅(いんめつ)させられてしまった...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
...不幸にも天平時代の弥陀坐像は湮滅(いんめつ)してしまったが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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