...余計(よけい)なことをしゃべるな」言い知れぬ程深い悲しみが...
梅崎春生 「桜島」
...今度は言い知れぬ好奇心がむらむらと湧き起ってきた...
橘外男 「逗子物語」
...「幽霊出て来い! 待っててやるからさっさと姿を現して来い!」と見えぬ亡霊に向って戦いを挑み掛けたいほどの言い知れぬ兇暴な気持に襲われてきたのであった...
橘外男 「逗子物語」
...今日ではもう見られない昔の家庭の習俗の思い出には言い知れぬなつかしさが付随している...
寺田寅彦 「自由画稿」
...アリョーシャは言い知れぬ悲しさを覚えながら...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...クリストフは言い知れぬうれしさを感じた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...言い知れぬ恐怖に囚われた...
豊島与志雄 「復讐」
...目に見えぬ光明の言い知れぬ反照があった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼女のうちには言い知れぬ哀愁がこめていて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...言い知れぬ幸福を感じ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...言い知れぬ戦慄(せんりつ)が彼を襲った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...姿は見えないがだれかが背後に立ってるような言い知れぬ不安を突然感じた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そのびっくりした不安な様子は言い知れぬ一種の魅力を彼女に添えていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...水の流ほど見ているものに言い知れぬ空想の喜びを与えるものはない...
永井荷風 「水のながれ」
...言い知れぬ恐怖に襲われたお君は...
中里介山 「大菩薩峠」
...ひしと迫る言い知れぬ倦怠のような...
中里介山 「大菩薩峠」
...言い知れぬ感動に思わず竦みあがる瞬間もあった...
久生十蘭 「虹の橋」
...それと同じに僕も最初のうちは四五十秒から一分もすると全身がうずうずして言い知れぬ快感に身をもだえたものなのに...
蘭郁二郎 「息を止める男」
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