...仕方がないから辛抱するさ...
石川啄木 「漂泊」
...「お互に辛抱するのよう...
泉鏡花 「婦系図」
...辛抱するさ、婦人会の幹事でも女には相違ないのだから...
薄田泣菫 「茶話」
...大抵の事は辛抱するが...
薄田泣菫 「茶話」
...実際大抵の事は辛抱するが...
薄田泣菫 「茶話」
...私は少々な雨なら雪駄(せった)で辛抱するが...
高浜虚子 「丸の内」
...どこまで阿呆(あほう)になっていても辛抱できるだけ辛抱する気で...
近松秋江 「霜凍る宵」
...よくかの山木は辛抱するぞという人もありしが...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...それはかえって辛抱する方がおたがいのためだということを説得されて...
中里介山 「大菩薩峠」
...石垣の方へ廻しているのなら、今日はこちらへ落としてもらいたいですが、半日やそこいらなら、辛抱するけれど、一滴も出ないで、一日中ってことになると、まことに悲しいでのう、お客様商売で、お客様に、風呂にも入ってもらえんことになるで」大山は、緑屋のおかみにとっ捕まると、要求が無理でないだけに、返答にも困るし、対策に到っては、手も足も、どころではなく、水が出ないので、逃げ出そうとしたのだが、間に合わなかった...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...三ヵ月のあいだ多少の空腹を辛抱すると...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...辛抱するかよりほかには別に方法とてもなかったのである...
柳田国男 「雪国の春」
...辛抱することにかけては自信がある...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...今度こさあ辛抱するだから...
山本周五郎 「留さんとその女」
...と喚きだしたいのをやっと辛抱するばかりであった...
山本周五郎 「風流太平記」
...辛抱することでは誰にも負けないからな」そして静かに立ちあがり...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...親方の頭の上で辛抱する気になっていたもんだが...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...明日の朝まで辛抱することだ...
横光利一 「夜の靴」
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