...じツと辛抱する辛さは無いです...
石井研堂 「元日の釣」
...「お互に辛抱するのよう...
泉鏡花 「婦系図」
...「ぼくは辛抱するのが大好きなんです...
海野十三 「三十年後の世界」
...女房を辛抱する事の出来る人達が...
薄田泣菫 「茶話」
...まさか辛抱する気もあるまいと...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...また「あきらめでありつつも反抗に於て変化を通じて気短かに辛抱する」というのが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...でももう暫く辛抱するんだね...
豊島与志雄 「少年の死」
...辛抱するのであるが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...それはかえって辛抱する方がおたがいのためだということを説得されて...
中里介山 「大菩薩峠」
...其代り屹度辛抱をしなくつちや駄目だよ」「辛抱するつて云つた日にやわしも屹庭辛抱して見せますから」兼次は元氣よく家の仕事をして居た...
長塚節 「芋掘り」
...当分辛抱するさと打遣(うっちゃ)る様に云ったが...
夏目漱石 「それから」
...石垣の方へ廻しているのなら、今日はこちらへ落としてもらいたいですが、半日やそこいらなら、辛抱するけれど、一滴も出ないで、一日中ってことになると、まことに悲しいでのう、お客様商売で、お客様に、風呂にも入ってもらえんことになるで」大山は、緑屋のおかみにとっ捕まると、要求が無理でないだけに、返答にも困るし、対策に到っては、手も足も、どころではなく、水が出ないので、逃げ出そうとしたのだが、間に合わなかった...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...レコードって奴は当るまで辛抱するんだからやり切れない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...辛抱するに越したことはねえさ...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...あの夫婦もまあ孫の代まで辛抱する気があれば...
山本周五郎 「菊千代抄」
...と喚きだしたいのをやっと辛抱するばかりであった...
山本周五郎 「風流太平記」
...そんな眼に会いながら七年も辛抱するとは何という恐ろしい執念であろう...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...親方の頭の上で辛抱する気になっていたもんだが...
夢野久作 「超人鬚野博士」
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