...しかしこの作品の新しさは少しも文壇を動かさずにしまつた...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...さも新しさうに云つてゐる此見習士官よりは...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「死」
......
高村光太郎 「智恵子抄」
...いわゆる「新し好き」は無批判無評価にただその新しさだけに飛びつくのである...
寺田寅彦 「猫の穴掘り」
...支配的になろうとする勢を示す処の問題なのである(それ故それは流行や新しさと混同されることが往々である)...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...健三に取って淡い新しさを帯びていた...
夏目漱石 「道草」
...ペンキで新しさうに塗りたてたこの旅館も...
林芙美子 「濡れた葦」
...魚の新しさくらいのものであろう...
火野葦平 「花と龍」
...何の新しさも持たない僕が...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...」「何時までゞも同程度の新しさを含んで着々と進むだらう...
牧野信一 「エハガキの激賞文」
...」D「僕は尾崎士郎を個人的に知つてゐるが、彼には「河鹿」といふ名品がある、その他にもあるが、彼はあまりに慌しく様々な未完成的作品を書き飛ばし飄々として居を定めぬといふ風な生活を送つてゐるので、味気ないが、彼の永久に若々しい芸術的情熱は信頼が出来る、間もなく書斎に落着いて颯爽たる人生派文学の逸品を物するであらう、人生々活の自由なる遍歴者の姿に、流行も、古きも、新しさも、何の病ひあるものぞや、「悲劇を探す男」の作者よ、寒い風を袋一杯溜め込んで、S・S・F(サンニー・サイド・フール)――の愚劣な夢を吹き飛して呉れ...
牧野信一 「新興芸術派に就いての雑談」
...でも、結局氏は文士でゐて文芸に惚れない所に、新しさがあり、えらさがあり、更に文藝春秋社なる株式会社社長として非凡な手腕をふるつたわけであらう...
三宅周太郎 「中村梅玉論」
...その疊の上におかれた手がなまなましい新しさと...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...これを相手に伝える手段の巧妙さと新しさとは...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...ここにだけ爛漫(らんまん)と濃く新しさを誇っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...宋版(そうはん)の国宝古書籍の真新しさなどは忘れがたい...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...思いきった着想の新しさ...
吉川英治 「随筆 新平家」
...墓石の新しさを見てもわかるが...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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