...それからその上に載っている父親の遺愛の松の盆栽――すべてがある古い新しさを感じさせる...
芥川龍之介 「開化の良人」
...古めかしさの底から湧き出るほんたうの新しさが感ぜられる...
太宰治 「道化の華」
...年ごとに絶えず繰り返へされながら絶えず或る新しさを持つて...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...飽まで大陸の新しさを取入れやうとした運動だの...
田山録弥 「私と外国文学」
...こうした趣向の新しさを競う結果は時にいろいろな無理を生じる...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...だがこの新しさの測定は原理的には...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...そこでは新しさよりも大勢への反抗の方が...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...健三に取って淡い新しさを帯びていた...
夏目漱石 「道草」
...ペンキで新しさうに塗りたてたこの旅館も...
林芙美子 「濡れた葦」
...新しさとをもつた芸術味が感ぜられる――などと...
牧野信一 「風媒結婚」
...不敵な新しさを啓示されるもので...
牧野信一 「浪曼的時評」
...あの時代のロマンティストには「たけくらべ」の美の古さ、新しさ、そこにある矛盾は彼女に向って分析してやれなかったでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...達者な新しさ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その室の特長として映るものは自分の家とは全(まる)でかけ放(はな)れた明るさをもち、新しさをもち、その上掛軸や活花(いけばな)が整然として飾られているように思われた...
室生犀星 「香爐を盗む」
...新しさがあると考える者が多いからである...
柳宗悦 「小鹿田窯への懸念」
...「新しさ古さ」よりも「正しさか偽りか」の標準をもっと尊ぶべきだと思います...
柳宗悦 「民藝四十年」
...病間は病間らしくない木ぐちの新しさと木の香だった...
吉川英治 「私本太平記」
...宋版(そうはん)の国宝古書籍の真新しさなどは忘れがたい...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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