...それからその上に載っている父親の遺愛の松の盆栽――すべてがある古い新しさを感じさせる...
芥川龍之介 「開化の良人」
...三民主義や新民主主義よりも具体案の点において更に一歩進んだ新しさを持つていたのではないかと思う...
石原莞爾 「新日本の進路」
...俳句でないものの新しさには関係ない...
高浜虚子 「俳句への道」
...支配的になろうとする勢を示す処の問題なのである(それ故それは流行や新しさと混同されることが往々である)...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...思想上学術上のモードの新しさを追い求めるという一つの心理も亦...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...」D「僕は尾崎士郎を個人的に知つてゐるが、彼には「河鹿」といふ名品がある、その他にもあるが、彼はあまりに慌しく様々な未完成的作品を書き飛ばし飄々として居を定めぬといふ風な生活を送つてゐるので、味気ないが、彼の永久に若々しい芸術的情熱は信頼が出来る、間もなく書斎に落着いて颯爽たる人生派文学の逸品を物するであらう、人生々活の自由なる遍歴者の姿に、流行も、古きも、新しさも、何の病ひあるものぞや、「悲劇を探す男」の作者よ、寒い風を袋一杯溜め込んで、S・S・F(サンニー・サイド・フール)――の愚劣な夢を吹き飛して呉れ...
牧野信一 「新興芸術派に就いての雑談」
...新しさとをもつた芸術味が感ぜられる――などと...
牧野信一 「風媒結婚」
...その目新しさ、花々しさ...
正岡容 「小説 圓朝」
...この観念を破ったところに成功のモラルの近代的な新しさがある...
三木清 「人生論ノート」
...日本の近代社会の隅々までをみたしている根づよい古さと中途半端な新しさとの矛盾から生れていることを...
宮本百合子 「あとがき(『伸子』)」
...その新しさ、新しさをうけいれてゆく弾力、自分の未発展なものへの期待、その故に羞(はじ)らいをもっている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...日本の文化伝統と感情の新しさということについて考えます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いつもそれを新しさで濡らすかのようです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その疊の上におかれた手がなまなましい新しさと...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...新しさがあると考える者が多いからである...
柳宗悦 「小鹿田窯への懸念」
...爪(つめ)を赤く彩る新しさと...
柳宗悦 「民藝四十年」
...もともと系図の有無によって家の古さ新しさ...
柳田国男 「家の話」
...墓石の新しさを見てもわかるが...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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