...金銭を武器にする修羅界(しゆらかい)の空気を憂鬱に感じるばかりだつた...
芥川龍之介 「本所両国」
...竹竿を武器にして戦おうと考えた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...簪(かんざし)を武器にして手ひどく抵抗した...
伊波普猷 「私の子供時分」
...武器に「謡曲」でも撰ばれはしなからうかと内心びく/\してゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...私は絶えず自分の武器に手をかけるようにしていた...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...何故かかる譲歩という武器にならぬ武器を用いるの愚をなすのか...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...理論的武器にならぬ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...その作品は闘争のための武器にほかならない...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...天下はこの新武器に驚愕したものじゃ...
直木三十五 「南国太平記」
...何の役にも立たない武器に過ぎません...
夏目漱石 「明暗」
...そういう武器によって間もなく彼は...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...おそかれ早かれ誰かが武器にそれを使ったでしょう...
三好十郎 「冒した者」
...武器にはホコといい...
柳田国男 「母の手毬歌」
...使いようによっては武器にもなりそうであった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...そして敵の武器によって敵をなで斬りにしながら...
吉川英治 「三国志」
...鉄砲などの武器に大変革を起していたのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...新しい武器に精を入れてよく用いるぐらいなところじゃろ...
吉川英治 「新書太閤記」
...各(めいめい)の小袖や武器についている血潮が生々(なまなま)と眼に映って来た...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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