...向うの見透しはきくのだが...
石川欣一 「比島投降記」
...そのやうな無益の騒擾を御見透しなさつた上の御処置かも知れぬ...
太宰治 「右大臣実朝」
...統計の数学的操作をするにも弁証法的方法による見透しなしには...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...ここまで見透しのつかない資本家達は...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...その後の必然性への見透しのための原則なのである...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...たとい垣根は破けて見透しになっていたり...
豊島与志雄 「香奠」
...充分の見透しがついているのであろうか...
豊島与志雄 「中支生活者」
...へつらいの底を見透して...
中井正一 「探偵小説の芸術性」
...谷崎君の眼光は作者自身の心づかない処まで鋭く見透していた...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...舶来の正銘に千里見透しという遠眼鏡が備えてあるから...
中里介山 「大菩薩峠」
...亜米利加(アメリカ)の先まで見透しというのは嘘でございますけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...毎日煮豆を買ってやる事までチャンと見透しだよ」「親分...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...入口から見透しの佛壇へ入れて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ビードロ細工で見透しだよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なにもかも見透した顔で...
久生十蘭 「雲の小径」
...あさひは暗澹(あんたん)たる前途を見透し...
久生十蘭 「虹の橋」
...襖越しに見透しているように感ずることもあった...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...何もかも見透して……」「ところが...
夢野久作 「超人鬚野博士」
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