...それに見識あるをほのめかしつつ...   
岩野泡鳴  「泡鳴五部作」 
...多少の見識あるものは当時の作者の仲間入りを欲しなかったのみならず作者からもまた仲間はずれにされたのである...   
内田魯庵  「八犬伝談余」 
...見識ある者はみな憂慮せざる無し...   
大町桂月  「宗吾靈堂」 
...私が今日あるのはこの見識ある発案の賜(たまもの)である...   
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」 
...一見識ある奥さんだということだからと...   
豊島与志雄  「白い朝」 
...彼は十九世紀後半(嘉永以後)に輩出したる多数の浮世絵師の如きは全くこれを顧みざりしといへども決して一派一流の画家にのみ偏する事なく広く各派の一般を見しかして後(のち)常に見識ある美術史家のなすが如く各流派の中(うち)よりその代表者と見るべき比較的少数の画家を選び出(いだ)せり...   
永井荷風  「江戸芸術論」 
...そのひと見識ある教育法は...   
野村胡堂  「楽聖物語」 
...さらに一定の見識あるを見ず...   
福沢諭吉  「学問のすすめ」 
...ほぼ学問あり見識ある以上の人に見せる時には非常なる偉人の変つた理想でなければ...   
正岡子規  「病牀六尺」 
...一見識あるらしかつたが...   
正宗白鳥  「編集者今昔」 
...見識ある読者は、しばしば他人の書いたものの中に、作者がここに置きえたと考えている完全さとは全く別個の完全さを発見し、そこにいっそう豊富な意味と風貌とを賦与する...   
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」 
...学問あり見識ある智識階級の婦人が...   
夢野久作  「東京人の堕落時代」 
...見識ある劇評家や識者から抗議が出て一般人に反省を促すと云ふ風だ...   
與謝野寛、與謝野晶子  「巴里より」 
...一(ひと)かど御見識ある具眼の士と敬服している次第です...   
吉川英治  「新書太閤記」 
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