...今日でも稀(まれ)には見掛けるが...
淡島寒月 「凧の話」
...本郷の永盛の店頭に軍服姿の鴎外を能(よ)く見掛けるという噂を聞いた事もある...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...そのなかに蹲踞(しやが)んで珍らしい四つ葉を捜してゐるのを見掛けるだらう...
薄田泣菫 「茶話」
...世間によく見掛ける悲劇の経緯のように思われます...
太宰治 「女類」
...いつか私を見掛ける...
太宰治 「待つ」
...浴衣のうへに貸し褞袍を重ねて番傘を翳しながら其處らを退屈さうにぶら/\歩いてゐたりするのを見掛けるが...
近松秋江 「箱根の山々」
...詩で食へてはならぬといふやうな面構へを時折見掛けるから云ふのである...
中原中也 「よもやまの話」
...時々チラと若い女の後ろ姿を見掛けるような気がしたのでした...
野村胡堂 「江戸の火術」
...お元が死骸を見掛けるまで四半刻(三十分)ほどの間だ」「一度手洗に立つたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...よくこんな寺小姓を見掛けることがありました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...次に見掛けることがあつたら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...明治の代に成って雑種のアマリリスが渡来し今世間に多く見掛ける...
牧野富太郎 「植物記」
...低能な女は他の低能な女の精神をまるで模倣でもしているようではないか? 一ヶ月新聞を読み続けた人は必ず如上の実例を二つ三つは見掛けるに相違ない...
松永延造 「職工と微笑」
...又しても私の下宿の居まわりで見掛ける例の老人が...
松本泰 「日蔭の街」
...これらにしばしば蛍(ほたる)とか蝶(ちょう)とかが添えてあるのを見掛ける...
柳宗悦 「工藝の道」
...眞黒く群れて縱横に飛び交はしてゐる山燕の幾千幾百を見掛けるのであつたが...
吉江喬松 「山岳美觀」
...この豐かな家の中に身を置いてゐる自分の娘を見掛けると...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...彼が往來するのを見掛けることも出來よう...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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