...全く見分けられないようにして...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...表情が此方にはっきり見分けられないのが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...あなたには自分の事務員が見分けられないのを証明したくてウズウズしていたのがおわかりになりませんか? あの男には何でもナンセンスにしてしまう傾向があります...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「古書の呪い」
...もはや何物の形も見分けられない...
豊島与志雄 「真夏の幻影」
...内は人の顔も見分けられないほど薄暗い土間のままの一室で...
永井荷風 「ひかげの花」
...それは顕微鏡でも見分けられないような小さなものであるが...
中谷宇吉郎 「大雪山二題」
...見分けられないほどに黒く白かった...
長谷川時雨 「一世お鯉」
......
エドゥアール・エルネ・プリリュー Edouard Ernest Prillieu 竹本周平訳 「Rosellinia necatrix (R. Hart.) Berlese の子嚢殻の裂開性について」
...渾沌たるほとんど見分けられない廃墟の間に...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...どれがどれだか見分けられないくらいに枝と枝を交わしながら...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...見分けられないほどに変身するぜ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...ただし口が美しいかどうかは、見分けられない...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...よいも悪いも見分けられない人の住む界わいではございましても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...どれがどれとも見分けられない庭のほうに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...黒い紙の上の夜の墨の跡はよくも見分けられないのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...少しでも動いているもので見分けられないものとてもありませぬ...
室生犀星 「花桐」
...たとへ空地に這入つて行つてもすぐには見分けられない...
室生犀星 「めたん子傳」
...その死体も同じように人相は見分けられないほど腐っていた...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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