...――唯君には見分けられないのさ...
芥川龍之介 「上海游記」
...十分見分けられない程であるが...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...全く見分けられないようにして...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...間近ではほとんど見分けられない多くの個所においても...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...事物とその光線とが見分けられない昼間のように...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...君は母親をも見分けられないようになったのか...
豊島与志雄 「囚われ人」
...もはや何物の形も見分けられない...
豊島与志雄 「真夏の幻影」
...内は人の顔も見分けられないほど薄暗い土間のままの一室で...
永井荷風 「ひかげの花」
...その「単純」観念の本性によっても見分けられない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...その白い顔の輪廓(りんかく)がもうほとんど見分けられないくらいの暗さになりだしていた...
堀辰雄 「美しい村」
...どれがどれだか見分けられないほどに枝と枝とをこんがらかせ...
堀辰雄 「おもかげ」
...偽物(にせもの)とは見分けられないでしょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...見分けられないほどに変身するぜ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...どれがどれとも見分けられない庭のほうに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...少しでも動いているもので見分けられないものとてもありませぬ...
室生犀星 「花桐」
...たとへ空地に這入つて行つてもすぐには見分けられない...
室生犀星 「めたん子傳」
...そのうち暗くなって骨牌が見分けられないようになった...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「破落戸の昇天」
...その死体も同じように人相は見分けられないほど腐っていた...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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