...裳(もすそ)はらはらでお君が潜(くぐ)って...
泉鏡花 「縁結び」
...裳(もすそ)は長く足袋に落ちても...
泉鏡花 「婦系図」
...マダム・タニイは巴里(パリー)トロンシェ街の衣裳屋ポウラン夫人が自分で裁断鋏(カッタアス)をふるった蝉(せみ)の羽にシシリイ島の夕陽の燃えてる夜宴服(イヴニング)をくしゃくしゃにして...
谷譲次 「踊る地平線」
...いろんな色で註文通りの紙衣裳を作ってくれるのだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...胴や足の先は裾の長い衣裳の裡に包まれているので...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...「これら衣裳の色彩によつて見るに日本の婦人は欧洲人が鮮明単一なる色を欲するとは全く異りて遥(はるか)に芸術的なる天然物そのままの色彩を好むものといふべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...その間にお玉は米友の衣裳(いしょう)に着替えてしまって火の傍へ来ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...能衣裳は缺くべからざる附き物であつて...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...それが所謂馬子にも衣裳といふエフエクトをもつのであることは説明するまでもない...
平林初之輔 「商品としての近代小説」
...衣裳を染めて租税を払いし者多し...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...ふたたびわたくしの衣裳の上にあろうとは思われません...
室生犀星 「玉章」
...本来労働をしない時の衣裳であったからである...
柳田国男 「木綿以前の事」
......
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...日本の「キモノ」から影響せられて細くなつた裳(ジユツプ)の形(かた)は未(ま)だ当分広くなるまい...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...そうかと思うと金泥の仏像や嫁入り衣裳...
吉川英治 「江戸三国志」
...蔀(しとみ)の下近く端居(はしい)したまま夜半(よなか)の冷たいものがじっとりと五(いつ)つ衣(ぎぬ)の裳(もすそ)と法衣(ころも)の袖に重たくなるのも忘れ果てて...
吉川英治 「親鸞」
...年のわりに派手な寝衣裳も...
吉川英治 「宮本武蔵」
...この形成が人形の衣裳によって現わされる...
和辻哲郎 「文楽座の人形芝居」
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