...裳(もすそ)を煽(あお)る...
泉鏡花 「海神別荘」
...ちやうど世間の女達が何よりも衣裳を大切がるやうにね...
薄田泣菫 「独楽園」
...各々の智能と衣裳と役割を持ち寄って...
谷譲次 「踊る地平線」
...それからぽつぽつ着換えの衣裳(いしょう)の詮議(せんぎ)に取りかかり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...これが婚礼の衣裳でなかったら...
谷崎潤一郎 「細雪」
...思想の二つの衣裳の差が...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...色のさめた古い衣裳の仕立方(したてかた)と...
永井荷風 「虫干」
...帯広から南の方へ襟裳岬の突端に向って下っている線のことである...
中谷宇吉郎 「荒野の冬」
...衣裳も帯も髪飾も本式で...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...刺繍した衣裳を着て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...裳(もすそ)とる片手(かたて)はすかし骨(ぼね)の塗柄(ぬりえ)の團扇(うちわ)に蚊(か)を拂(はら)ひつ...
一葉女史 「たま※[#「ころもへん+攀」、U+897B]」
...七月五日(日曜)十二時半に三越衣裳部へ「かごや」の衣裳を見に行く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ナポレオンが帝位につくとき背中にひきずった裳は紫ではなかったか...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...この人の婚約者の女二(にょに)の宮(みや)の裳着(もぎ)の式が目前のことになり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ふんわりと揺れはためく裳裾の房がパタパタと鳴る...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...その他、壁布の絵、衣裳の模様、人体の黥(いれずみ)、その他何でも、芸術作品というものは、その盛り込まれる相手の形状、用途、環境、対象等の各条件によって、それらしいノンセンス味を加味して行かれねばならぬ...
夢野久作 「能とは何か」
...人も衣裳も共々に...
夢野久作 「名娼満月」
...家具衣裳は買い込むし...
吉川英治 「新・水滸伝」
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