...いまに裏店から表に羽根をのすと皆んなが云つた...
有島武郎 「お末の死」
...子供を負つた裏店のかみさんらしいのや...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...しじゅう貧乏して裏店(うらだな)のようなところに住まって...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...それ以下の安い食物は裏店見たような小さな家賃の安い店で売っているといった次第で...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...裏店(うらだな)のおかみ然たるのが願書の不備を指摘して突っ返したり...
谷譲次 「踊る地平線」
...どこの国の裏店(うらだな)もおなじに...
谷譲次 「踊る地平線」
...どんな裏店(うらだな)でも朝顔の鉢(はち)ぐらいは見られる...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...九尺二間の裏店(うらだな)を荒そうとも...
中里介山 「大菩薩峠」
...裏店のおかみさんが間男(まおとこ)をして悪ければ...
中里介山 「大菩薩峠」
...裏店(うらだな)住まいの貧乏暮らしで...
野村胡堂 「胡堂百話」
...金はあるくせにまだ裏店住いの浅田屋を訪ねました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...新聞紙の面は裏店(うらだな)の井戸端の如く...
福沢諭吉 「学者安心論」
...そのころ七軒町の裏店から...
正岡容 「小説 圓朝」
...始て居を油小路の裏店に求」と云つてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...裏店(うらだな)にいたものを内に入れることは出来ないのだと云ったのね...
森鴎外 「雁」
...……いっときその饐えたような裏店が華やいでみえる...
山本周五郎 「寒橋」
...箪笥(たんす)町の裏店(うらだな)ですが...
山本周五郎 「花も刀も」
...文字どおりな裏店(うらだな)の室内へ上がって来ると...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索