例文・使い方一覧でみる「一向に」の意味


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...おほまはしの御本人が一向に氣がつかぬ...   おほまはしの御本人が一向に氣がつかぬの読み方
伊藤左千夫 「古代之少女」

...御近所にゐながら一向に存じませんで...   御近所にゐながら一向に存じませんでの読み方
心猿 「露伴忌」

...しかしカンカン寅は一向に金の方は渡す様子がない...   しかしカンカン寅は一向に金の方は渡す様子がないの読み方
海野十三 「疑問の金塊」

...これ等(ら)を解くべき「鍵(キー)」らしいものは一向に見当らないのだった...   これ等を解くべき「鍵」らしいものは一向に見当らないのだったの読み方
海野十三 「省線電車の射撃手」

...だが一向に、これはと思ううまい考えも浮んで来なかった...   だが一向に、これはと思ううまい考えも浮んで来なかったの読み方
海野十三 「蠅男」

...その間何を考えしか一向に記憶せず...   その間何を考えしか一向に記憶せずの読み方
高浜虚子 「子規居士と余」

...近来一向に御意得ず...   近来一向に御意得ずの読み方
高浜虚子 「漱石氏と私」

...姉は一向にうまくない...   姉は一向にうまくないの読み方
高村光太郎 「回想録」

...一向にふとらないのだもの...   一向にふとらないのだものの読み方
太宰治 「失敗園」

...そう言いながらも私は一向に食塩の用意をしなかったが...   そう言いながらも私は一向に食塩の用意をしなかったがの読み方
豊島与志雄 「三木清を憶う」

...生れつき質(たち)のわるい方(ほう)ではないのだから今の中(うち)みっしりやって置けといい聞かしても当人には自分の天分もわからず従って芸事の面白味も一向に感じないらしい...   生れつき質のわるい方ではないのだから今の中みっしりやって置けといい聞かしても当人には自分の天分もわからず従って芸事の面白味も一向に感じないらしいの読み方
永井荷風 「雨瀟瀟」

...一向に田所の処の話が埒(らち)があかなかつた...   一向に田所の処の話が埒があかなかつたの読み方
林芙美子 「浮雲」

...グニャグニャするばかりで一向に手応えがない...   グニャグニャするばかりで一向に手応えがないの読み方
久生十蘭 「魔都」

...俺だって一向にかまわない」面白くなりそうなので...   俺だって一向にかまわない」面白くなりそうなのでの読み方
久生十蘭 「我が家の楽園」

...それが一面に茂つてゐる雜草のどの邊であるのかすら一向に見分けがつかなかつた...   それが一面に茂つてゐる雜草のどの邊であるのかすら一向に見分けがつかなかつたの読み方
堀辰雄 「恢復期」

...そうした痕跡はありませなんだか」「一向にも――」と阿賀妻は低く否定した...   そうした痕跡はありませなんだか」「一向にも――」と阿賀妻は低く否定したの読み方
本庄陸男 「石狩川」

...わたしには一向に見覺えもないのであつた...   わたしには一向に見覺えもないのであつたの読み方
牧野信一 「城ヶ島の春」

...大胆に率直に詠んだ歌といふものは一向に之れ無い...   大胆に率直に詠んだ歌といふものは一向に之れ無いの読み方
藪野椋十 「「一握の砂」序」

「一向に」の書き方・書き順

いろんなフォントで「一向に」


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面白ずく   レイド   闕く  

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