例文・使い方一覧でみる「被り」の意味

...帽を目深に被り直して... 帽を目深に被り直しての読み方
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ　Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳「死」

...常の衣の上に粗（あらたへ）の汗衫（じゆばん）を被りたるが... 常の衣の上に粗の汗衫を被りたるがの読み方
ハンス・クリスチアン・アンデルセン　Hans Christian Andersen 森鴎外訳「即興詩人」

...婦の面紗（おもぎぬ）を被りて出でぬ... 婦の面紗を被りて出でぬの読み方
ハンス・クリスチアン・アンデルセン　Hans Christian Andersen 森鴎外訳「即興詩人」

...猶予（ためら）う色無く柱に凭（よ）れる被を被りし人形に... 猶予う色無く柱に凭れる被を被りし人形にの読み方
泉鏡花「活人形」

...頬被りをとるもの蓑笠をぬぐものなど動揺は次から次へとひろがった...
大鹿卓「渡良瀬川」

...クージカは袖で藁を払ってそれを被り... クージカは袖で藁を払ってそれを被りの読み方
チェーホフ　Anton Chekhov 神西清訳「女房ども」

...私はぞっとして、蒲団を被り、息を凝らした... 私はぞっとして、蒲団を被り、息を凝らしたの読み方
豊島与志雄「窓にさす影」

...その間にお君は紫縮緬の女頭巾を被り直しました... その間にお君は紫縮緬の女頭巾を被り直しましたの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...庄次は少し恐ろしく成つて蒲團を被りました... 庄次は少し恐ろしく成つて蒲團を被りましたの読み方
長塚節「白瓜と青瓜」

...三千代は手拭を姉（ねえ）さん被りにして... 三千代は手拭を姉さん被りにしての読み方
夏目漱石「それから」

...彼が山高帽子を被り袴の股立ちを執つて物凄い勢ひでペタルを踏みながら街道にさしかゝると...
牧野信一「写真に添えて」

...仮面は被りきれなくなつてしまつた... 仮面は被りきれなくなつてしまつたの読み方
牧野信一「変装綺譚」

...それでやつぱり被り馴れた古帽子をかぶつて... それでやつぱり被り馴れた古帽子をかぶつての読み方
水野葉舟「言文一致」

...（といきなり頬被りをして急いで外に行きかける）んじゃ... んじゃの読み方
三好十郎「斬られの仙太」

...花道より袋をかつぎ、手拭で頬被り、すそをはし折ったお妙出る... 花道より袋をかつぎ、手拭で頬被り、すそをはし折ったお妙出るの読み方
三好十郎「天狗外伝　斬られの仙太」

...言いながら、くぐり戸を無理に押開け段六を押退けて入って来た男、頬被り、素袷、道中差し、すそ取り、足拵え身軽にして、背中に兵子帯でグッタリ死んだように眠っている小さい男の子を十文字に負っている...
三好十郎「天狗外伝　斬られの仙太」

...（と頬被りをバラリと取る... （と頬被りをバラリと取るの読み方
三好十郎「天狗外伝　斬られの仙太」

...はき物・被り物を自然の変化に放任しておいたら... はき物・被り物を自然の変化に放任しておいたらの読み方
柳田国男「木綿以前の事」

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